どこかしら好きじゃない雰囲気が漂う本でした。
戦時中の女子校、小説、音楽、絵画。防空壕の中での合唱、壊れたチャペルにからまる蔓の花。図書室、ジャスミンティー。そんなものと全く相容れないタイプの娘が主人公だからでしょうか。それでも彼女のような朴訥とした娘が語るお陰で、閉鎖された空間内での少女達の物語にも現実感が出てくるのでしょうが。
根本的な倒立の絡繰りに気が狂うほどの不思議を感じないことと、本を書き出した彼女の大人げない思考回路にちょっと無理を感じてしまったことも、入り込めなかった理由の一つかな。
それでも読み終わったときに、もう一度読み返したくなるような謎解きは面白かったです。
「倒立する塔の殺人」皆川博子
戦時中の女子校、小説、音楽、絵画。防空壕の中での合唱、壊れたチャペルにからまる蔓の花。図書室、ジャスミンティー。そんなものと全く相容れないタイプの娘が主人公だからでしょうか。それでも彼女のような朴訥とした娘が語るお陰で、閉鎖された空間内での少女達の物語にも現実感が出てくるのでしょうが。
根本的な倒立の絡繰りに気が狂うほどの不思議を感じないことと、本を書き出した彼女の大人げない思考回路にちょっと無理を感じてしまったことも、入り込めなかった理由の一つかな。
それでも読み終わったときに、もう一度読み返したくなるような謎解きは面白かったです。
「倒立する塔の殺人」皆川博子
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