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夜と霧

2011-11-10 12:37:50 | 
心理学者の収容所体験の記録です。なので実際にあったことを列ねるというよりは、どう考えたのか、どう考えられるのかということを中心に書かれてます。

前半を読んでいるうちはね、何のためにこの本を書いたんだろうって考えちゃいました。収容所体験の記憶に苦しむ人の為? 自分の職業キャリアの為? 
生きることに意味なんて無いんだよ、ただ生まれて死んでいくだけなんだよってつぶやいちゃう程、理詰めの文章にちょっと辟易しかけちゃったから。でもね、これが彼なりの生き延びる方法だったのだろうな。苦しみに耐えて乗り越えようとするのは人間だけなのかな。辛い時苦しい時どうにもならない時に、自分を守る為に生きる意味が必要になってくるのかな。

常ならざる状況に陥ったからとった行動だとしても、結局その行動はその人の本質だというちょっと突き放した1つの結論は、弱い人間には救いにならないけれど本当のことだと思います。そしてわたしだったらその時・・・人様に誇れるような行動はとれないだろうなぁ・・・



 「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル


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