Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

10年前のフィルム

2023-08-28 | Weblog
物入れの奥に眠っているアナログのカメラ。
そこには10年前に入れた36枚撮りのフィルムが装填されている。
確か後数枚撮れたはずだが…。






そのころは月に1本くらいはフィルムで撮りたいなとか思っていたが、年に一度どころか10年に一度になってしまった。
適当に残りの2枚をチャチャっと撮って、量販店に持って行き現象してもらった。

















どんなものが写っているのかと思ったが、まあ同じものをデジタルでも写していたので大体想像ができるものであった。

フィルムは2本あって、1本のポートラは僕のものであるが、もう1本はフジカラーのフィルムである。
これは亡き父親が使っていたニコンに入っていたもので、これも彼此15年以上カメラに入ったままであった。
(フィルムの取り出し方が分からなくて少し苦労したが)
父親は最後に何を撮っていたのだろうかと、正直こちらの方が気になっていた。





フジカラーの方には殆どピンボケした写真だが、どこかの湿地帯だろうか渡り鳥が写っていた。
鳥のように自由になりたかったのかもしれない。


さて、量販店で現在のフィルム価格を見たら思わず目玉が飛び出そうになった。
フィルム1本で4000円とは驚き桃の木山椒の木だ。
しかも『希少な為お一人様1本まで』と表示がしてあった。
そーか、そーか、そうだったのか。

需要が無くなれば、そりゃ衰退していつかは無くなってしまうよなあ。
フィルムはもう嗜好品になってしまった様である。



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