はい、紙谷建設のFigoです

看板犬兼相談役のFigoが日頃、この頃、思うこと。

壁を編む・・・

2009年01月21日 | 建築
こんにちは、フィーゴです。

ブログの更新、うたた寝をしていたら、3日もあいてしまいました・・・

さて、2008年、土をつくる・・・に並行して壁を編んでいました。
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改修中の土蔵の南側は、1間程隙間をあけて昭和初期頃建築されたと思われる倉庫が配置されています。その1間程の隙間に、以前、寮として使用されていた土蔵の、入居者のために設えた、洗面と浴室がありました。洗面と浴室は簡易な屋根がかけられていましたが・・・
どうやら、その取り合いあたりから外壁をつたい雨水がまわっていたようです。
隅は柱や土台も腐食していました。腐食部分は栗材を用いて入れ替えます。
手前の土壁は一見、問題なさそうですが、軽くおすとぐらつきます。
案の定、小舞が・・・

土蔵の小舞は竹を割らないで丸いまま使っているのがわかります。
住宅の場合は割竹で小舞が編まれます。壁厚が違うせいでしょうね。
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小舞壁を編むために、縄と『ハチク』、『ニガコ』を準備して・・・

〔竹は切る時期に配慮が必要です。切る時期が悪いと竹の中に虫が入ってしまうそうです。虫が入るとせっかくの土壁も骨粗鬆症のように弱くて、脆い壁になってしまいます。〕
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編んで、くくって、編んで、くくって・・・

小舞壁、いいですね。
フィーゴもいつかは・・・
(いつかは、何?)