最近成人年齢が18歳に引き下げられると耳にする。
それについては私は賛成でも反対でもないが、
それを世間でいう大人が決めていいものなのだろうかと考えてしまう。
大人の定義とは何なのだろうか。
よく"もう二十歳で大人なんだから"と耳にしてきた。
人間は20年生きてきたから大人になったことになるとは…到底思えない。
今の時代まだ20歳なんて大学生や専門学生なのだ。
社会経験も未熟で自分で考えれる年齢であったも、物事をしっかり考えて行動していけるほど成熟していないように思える。
若さゆえ突っ走ることだって多くあるだろう。
25歳の私でもまだまだ考え方や感じ方が子供なんだなと感じるぐらいだ。
けど20歳になるや否や社会的に大人は急に子供を手放し、突っ走る子供を止めることなく
道を踏み外した時"それも経験だ"と見て見ぬふりをする。
自分が経験した失敗を"経験"と言ってしまえば聞こえはいいが、なぜ失敗をわざわざ経験する必要があるのかとも思ってしまう。
この考え方が子供っぽいのかもしれないが…
仕事においても失敗をしないに越したことはないのだ。
それを一度経験している大人が、大人と呼ばれるようになったばかりの子供たちに何も教えず、失敗を上から見て嘲笑っているように見える。
自分たちの失敗を若い人たちもすることで、自分の自信につなげているようにしか見えないのだ。
たしかに子供に"そんなことをしたら失敗するぞ"と言っても聞かないことが大半だろう。
けど言っていたのに聞かなかった時、子供は教えてくれなかったことに対して"他人のせいにする"ということをしなくなる。
教えていたのに自身がやってしまったのならもうそれは自己責任にしかならない。それこそ成長につながるものだと思う。
自分の責任で失敗を、罪を犯してしまって他人のせいにもできない場面になれば、嫌でも人は自分を責め反省し前に進むしかないのだ。
そこで立ち止まってしまったのなら周りの大人が支えればいい。自分も経験した失敗なら立ち直り方も知っているはずなのだから。
そしてきっとその子供も成長したとき同じように子供にそうやって接していくだろう。
だれしもすぐには大人の振る舞いというものはわからないし、右も左もわからないところから始まるのだ。
それを見て見ぬふりをして自分たちもそうだったと笑っているだけの大人にはなりたくないと心から思ってしまう。
私は現在会社に勤めていないが、前職では後輩がいた。
もちろん私より年上だが、その会社では彼女らは右も左もわからない子供のようなものだ。
それに歳は関係ない。
場所が変われば年齢なんてものは関係なくなる。
大人=年齢と扱うのは法律だけでいいのに、人は年齢を人の扱いにもイコールとしてつなげたがる。
決して年齢=大人になったわけではないと私は思う。