習作・手習い・手慰み

コスプレするオタクが、ゲーム・アニメ・本の感想書いたり、考え事を徒然なるままに書いたりする。

読んだ本の話 191218

2019-12-18 23:31:56 | 読書日記

今日は本を買ってきました。
屍人荘の殺人 著.今村昌弘
映画のプロモ見て面白そうだなと思ったので。
作者さんはお名前は存じていたのですが作品を読んだことは無かった為いい機会かなとおもいまして。
たのしみ。

十二国記 魔性の子 著.小野不由美
今更感はあるんですけど、でも今まで読んでいなかったのであれば読むなら今かなと思いまして。
自分でもすきだろうなとは思ってたんです。思ってたんですけど、手を出してしまうと沼りそうで学生時代は避けて通ってきた作品です。
たのしみ。


そして今回の読書記録。

辞書には載らなかった不採用語辞典 著.飯間浩明

辞典なのにちゃんと読んでしまった笑
まぁ筆者の解説がメインなので、読み物で間違いないんですけどね。

第1章 思わずいい間違った?まだ定着していないことば
第2章 辞書にあったら楽しそう ユーモアのある言葉

などといった形で章立てされており、不採用語をジャンル分けして紹介されています。
例えば第1章は元々の誤用や言い間違いがまとめられています。
これら、結構パッと見で全部誤用だなと感じてしまうんですよね。もちろん、言葉は日々変化していくものなので、誤用が一般的になることも多くありますけど、少なくとも現段階ではどれも明白に"間違い"だなって思ってしまう。
これらを間違ってるなーとスルーせずに採集できる辞書編纂者さんって凄いなと思いました。
第2章は造語にあたるものが多いのかな。
本書は2014年と少し前に出版されたものなのですが、この章を読むと今ではネットスラングとしてはかなり当たり前になっている言葉や、逆に死語として扱われている言葉や、そんな言葉達がこの頃こういう経緯で出てきたのかというのに触れることが出来るのはちょっと面白い。

全5章で様々な単語が紹介されています。
確かに使ったことはあるけど、俗語だったりスラングとして使ってるから辞書には載らないだろうなーってものもあって面白かったですね。そういう言葉も収集しておいて、一般化されたら辞書に載るのかなぁ。

辞書って面白いですよね。
学生時代は同じ単語を複数の辞書で調べて比べてみたり、同じページ数の所に同じ単語が載ってるかとかいろいろ遊んだものです。
辞書が作られる過程に触れられている本を見つけると手に取ってしまいがちです。

読んだ本の話 191211

2019-12-11 19:05:16 | 読書日記
本が好きな私は、作品を読むことも好きだけれど、本が好きな人間の話が大好物だったりする。
自分が好きな文章を書く人間が、どんな文章を好むのか、とても興味がある。
そんなわけでブックガイドのような、"本を紹介する本"は比較的よく読む。
そんな感じでチョイスした2冊の感想。

東大生の本の「使い方」/重松理恵


1番思ったのは、なんかちょっと東大生をバカにしとらん?笑 ということ。
エリートとか、ハーバードとか、イノベーションとかの単語に東大生は反応しがち(意訳)とか書いてある。
頭のいい人達が、同じ水準もしくは上の水準の文章を求めるのは全然わかるし、納得できるんだけど、そういう書き方しちゃうと途端に陳腐になってしまうし、ただの"意識高い系"って言ってるような感じがする。そのへんがなんだかなぁって思った。

紹介されてる本はどれも普通に面白そうで、何冊かはメモして後で読もうと思っている。
けれど、"複数の本をまとめて買う""源典に触れることを好む"とか、肝心の表題となっている東大生の本の「使い方」の部分は、いやそれくらいは私もやっとるwwwってなる。たぶんちょっと本が好きな人間なら誰でもやっているようなこと。それをあたかも"やっぱり東大生はひと味違う!"みたいにドヤ顔で言われてもなぁ。彼ら、彼女らの読書の本質ってそこじゃないでしょ?と思わないでもない。

寄稿されている東大出身者のエッセイの方がよほどしっかり「使い方」が書かれている。情報量としてもそちらの方が充実していると感じる節がある。ここだけ読んでも十分なのでは。



ご本、出しときますね?/若林正恭 編

書架をふらついていた時にたまたま見つけた一冊。
BSジャパンでやっていた番組を書籍化したもののようですが、私は番組すら存じ上げなかった状態で手に取りました。

感想としてはとりあえず
小説家ってまじで変な人ばっかやな!!!??
考え方も個性的だし、出てくるエピソードのエッジが効いていること……小説家って変人じゃないとなれない職業なのかと思うほど。

「コンビニ人間」の自分著者村田沙耶香さん本当に不思議な思考回路の方でびっくりしました。未読だったけど作品読んでみよう。

変だと言った同じ口で言うことでは無いんですけど、こういうこと考えてるの、自分だけじゃなかった、って安心出来る部分も結構ある。善悪の境目とか、"引く"のラインとか。今まで割と周りにえ?って顔されてきた話だった気がする。こういうことを真剣に考えて自分なりの答えを出して、吐き出す作業ってたぶん難しいことだと思うんです。なんとなくでスルーした方がずっと楽だから。それが出来ないから、作家さんって文章を書くのかななんて思いました。
若林さんも作家さん各位も、生きずらそうだなぁ。
でも、私自身も結構そういう風にしか考えられないし、考えないことを選ぶ方がしんどかったりするから、ちょっとわかる気がするー。なんて思いながらするすると読んでおりました。