fu-koの小窓

旅と美味しい物、エンタメとSKIと浦和Redsを愛する管理人・fu-koの記憶代わりの日常記録☆

勉強会に行ってきた。

2011-11-13 | Medical

母校の卒後教育講座に行ってきました。

・・・丸1日。今回は超~長かった! 最近、仕事は忙しいし、身の回りで色々と事件が多過ぎて睡眠不足状態って事もあり、半分近くが睡眠time(笑)。

まぁ~、それでもなんとか多少はメモって来た内容もあるので記録しておきます。

_________________

【講演1】 米国における共同薬物治療管理業務(CDTM)の概要

私が学生時代に講師~助教授だった先生。現在は教授になってました。 ちょっとカッコイイ先生だったんだけど、久しぶりにお会いした姿もダンディーなままでした。・・・でも、声があまりにも良すぎて・・・子守歌状態。

・米国の薬剤師が出来る事・・・予防接種のために注射を打てる。軽度の疾患に関して医師に依存せずに処方権がある。

・Drは症状に応じて薬をどんどん「足し算」していくが、薬剤師は「引き算」していける → 医薬品の使いすぎを抑制出来る。

・米国全州で薬剤師の免許更新制が採用されており、免許を維持するために年間15時間以上の生涯学習が義務付けられている。

・日本でもCDTMを実践する事で、Drの負担軽減と医療費削減が期待出来る。ただ、その行為には薬剤師が法的責任を負う必要がある。

ちょうど流行し始めたのインフルエンザの予防接種。アメリカでは薬局の薬剤師が接種出来るようです。 日本では「予防接種のために病院に行ったのに、別の病気をもらってしまった・・・」って話も多いので、薬局で接種出来れば、他の病気の感染リスクも低下するだろうし、何より待ち時間が短縮出来るかも?

薬剤師による処方権に関しては、日本では薬剤師会よりも医師会の力のほうが断然強いので当分無理だと思われる・・・。予防接種も、世間の「薬剤師」に対する信頼がもっと大きくならない限り無理だと思うワ~。

 

【講演2】 これからの薬剤師

平成16年に学校教育法・薬剤師法が改正され 【薬学6年制】 になりました。私が受験当時に「6年制」だったら受験さえしてないと思いますが(笑)、2年増加した事でそれなりに多彩な勉強や経験をしているようで、来春、初の6年制薬剤師が世間に出てくる事になります。

そんな6年制教育では、実際にどんな事を学んでいるのか?その学生達はどんな事を考えているのか?といった事に関する講演だったので、既に現場にいる私にはあまり興味ない内容でして・・・。でも、「そんな6年制の子達に負けないような立派な先輩にならないといかん!」と改めて感じた内容でした。

上記の【講演1】ともかぶるけど、やはり薬剤師免許も「更新制」にしたほうがいいんじゃないか? ・・・でも、そうなると私自身が毎回合格出来るかどうかは微妙ですがね・・・。

 

【講演3】動脈硬化性疾患のリスクとしての脂質異常症・肥満

帝京大学医学部の先生の講演。高コレステロール治療薬の開発の経緯や効果、コレステロールと疾患との関係等の内容でした。

・血清コレステロール値が高い(280以上)と死亡率が高いが、逆に140以下の低値でも死亡率は高い。肝臓病のある人はコレステロール値は低下する。

・魚(←有名なEPA含有食品のひとつ)の摂取が月1回程度の人は週1回の人よりも虚血性心疾患の罹患率が高い。

・エゼチミブに対するLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の反応性は個人差が大きい→遺伝子型を調べてテーラーメイド治療が可能な薬剤かも?

・現在、HDL(善玉コレステロール)を増加させる薬剤も開発中。だが、HDL高値(100mg以上)だとかえって冠動脈疾患になりやすいというデータもあり研究中。

・・・う~ん。。。 コレステロール値は高すぎても低すぎてもリスクが高いって事。結局はほどほどの数値にするためには、バランスの取れた食事が大切なのかなぁ~?

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4 コメント

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To.きーこさん (fu-ko@管理人)
2011-11-24 19:33:17
> いつもスキルアップに励むfu-koさん。

今回はダメダメだったよ~。ほとんど記憶なし(笑)。

> これから先、薬剤師さんも 看護婦の領域にもかかって来て、やること領域が広がるって
書いてありました。

どうやら6年制の薬剤師は、水銀血圧計や聴診器を使用出来るらしいよ。
今まで薬剤師は患者さんの身体に触る事は禁止されていたんだけどねぇ~。

> うちの旦那さん、LDL高くて、クレストールを飲んでまーす。

家族のためにも、LDL低下を目指して欲しいものですね~!
きーこのお料理に掛かってるんじゃない?(^-^)b
返信する
Unknown (きーこ)
2011-11-24 09:58:40
どうも!
お久しぶり。

いつもスキルアップに励むfu-koさん。
すごいなぁって尊敬♪

他の薬剤師さんのブログで チラッと見かけたんだけど・・・
これから先、薬剤師さんも 看護婦の領域にも
かかって来て、やること領域が広がるって
書いてありました。
6年制の薬剤師、どんな事を学んでくるんだろうか?   楽しみだね~^^

うちの旦那さん、LDL高くて、クレストールを
飲んでまーす。
食事気をつけてるんだけどね~
いつか血管詰まるよね(笑)
返信する
To.あじさいさん (fu-ko@管理人)
2011-11-22 19:46:31
> 国によって違うとは言え、米国の薬剤師の業務内容は随分と範囲が広いのですね。

日本の薬剤師ってホントただ「薬の数を数えて渡すだけ」ってイメージですものねぇ~(-_-;)
きっと勉強量もアメリカと日本ではだいぶ違うんでしょうけど・・・。

> 薬学部6年制。今は在学中に店舗等で実習もあるみたいですね。

私の職場にも実習生来てますよ~♪
・・・実習生を受け入れると会社が結構なお金を貰えるのでガンガン受け入れてますが、現場ではちょっと迷惑してます。いろんな面で。。。

> マニュアルがある訳でもないし、困ったわ~と話しておりました

簡単なマニュアルみたいな物はその店舗の責任者が持っていると思います(実務実習薬剤師の資格を取った人)。
でも、その冊子をその他薬剤師に見せるかどうかはその責任者に寄るみたいですけど(^_^;)
返信する
米国の薬剤師 (あじさい)
2011-11-21 21:18:55
 こんばんは。fu-koさんのレポを読みながら、私も勉強になりました。国によって違うとは言え、米国の薬剤師の業務内容は随分と範囲が広いのですね。
 そして、薬学部6年制。今は在学中に店舗等で(学校の先生の教育実習みたいな)実習もあるみたいですね。友人は自分が対応してもらってないことを教えるってマニュアルがある訳でもないし、困ったわ~と話しておりましたが、fu-koさんの店舗とかはどうですか?
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