昨日は6月の満月でstrawberry moonと呼ばれる特別なお月様の夜だった。欧米では夏至と重なったことから、夏至とstrawberry moonが重なるのは人生に一度のこと(70年に一度)として騒がれた。日本では、時差の関係で今年の夏至は6月21日。70年に一度の特別な日ではなかったようだ。そのせいか日本のテレビ局でこのことを報道する番組にも気が付かなかった。6月の満月をstrawberry moonと名付けたのはアメリカ原住民とのことで、この季節がstrawberryの季節だということが由来というが、この時期の月が赤く見えることも重なっているようだ。
なお満月からつぎの満月までのサイクルは29.530589日。これをもとに作られたのが太陰暦(lunar calendar)。満月(望)、下弦、新月(朔)、上弦と満ち欠けは変化する。上弦下弦は半月の状態。この月の満ち欠けのサイクルは、太陽の動きとは一致せず、太陰暦を農耕に使うと、季節がずれてゆく問題があった。29日の月が6回 30日の月が6回で年354日とすると、太陽暦と比較して10日あまり少ない。3年では1ケ月程度のずれが生じる。太陽の公転のサイクルは365.242189日。こちらをもとにしたのが太陽暦(新暦)。これをもとにしても4年に一度の閏日で調整してさらに100年に一度の調整が必要。かつこのサイクルは、毎年わずかに短くなっているとのこと。
旧暦は太陰太陽暦ともいい、太陰暦を太陽の観測(黄道上の太陽の位置)から得られた暦(たとえば中国の二十四節季)で修正するもの。具体的には3年に一度「閏月」をはさむことで修正していた。夏至というのはこの二十四節季(節季に由来し今日も使うものに夏至冬至の二至 立春立夏立秋立冬の四立 春夏秋冬の四季などがある)の節季の一つである。