山岳路線を多く持つ日本の鉄道は、勾配とカーブの連続でスピードアップが大きな課題でした。戦後、特急網が整備され日本の津津浦浦まで特急列車は整備されましたが特に太平洋側から日本海側に通ずる横断線では、川を縫うように急カーブの連続と勾配によりスピードアップが困難でした。名古屋から長野に通ずる中央本線(通称 中央西線)では、キハ181系の投入により勾配に強い車両によるスピードアップは図れたものの、カーブ区間のスピードアップは課題として残っていました。カーブ区間のスピードアップには、半径を大きくするルート変更が一般的ですが、木曽川を縫うようにレールが敷かれている中央西線ではルートの変更は困難な場所も多く、急カーブでも20km/h程度早いスピードで走行が可能な振り子式車両を開発することになり、試験車両591系を経て量産車381系が誕生しました。
車両のデザインは、この頃量産された特急電車を踏襲していますが、重心を低く抑えるためそれまでの車両では屋根上に搭載されていた分散式クーラーはこの形式では床下に搭載され屋根上はスッキリしています。
中央西線に投入されたのち、伯備線や紀勢本線などの急カーブの多い線区に投入され活躍しました。
模型は、トミックスから発売されたものです。
クハ381
モハ381
モハ380
モハ381
モハ380
クハ381
2020.04.08 N-0138
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