■実車について 2410系は、大阪線の通勤用電車としてMc-Tcの2両編成として製造されました。高度成長期の真っただ中で新しい技術が次々に開発され車両の形が日々変わっていった時期でした。2410系の前身は2400系。大阪線では、1C8M制御を採用し1450系の試作的車両から2470系までこの形態が続きまいた。一方、奈良線では単独M(1C4M)制御の900系が登場し8000系へと引き継がれてゆきました。大阪線の車両もこれに影響されたのかどうかはわかりませんが、単独Mの2400系が登場し以後の2600系、2610系、2800系へと引き継がれていきました。少し脱線しましたが、2410系に限ると登場当初はラインデリアを装備し、2400系に比べ屋根のアールが大きくなり車体の断面は扁平した形となりました。これは、奈良線では8000系60番台以降、名古屋線は1810系、南大阪線は6020系に当たります。2410系登場時は、スカートなし、列車無線のアンテナなし、側面の種別表示装置も装備されていませんでした。しかし、その後3両編成、4両編成が組める2430系の登場も含め、列車無線アンテナ、スカート、種別表示装置を装備した編成が登場するなど設計変更が加えられていきました。 その後、冷房改造や正面の行き先表示器、側面にも行き先表示器の装着など施され、組成の複雑な組替など経て、ほとんどの編成が今も活躍してます。車齢が50年に迫ってきており、去就が注目される系列です。
2410系は、Mc-Tc編成が基本ですが、一部の編成は中間に2430系を組み込んだ4両編成が存在します。
■模型について
GMから唯一2410系(1810系)と2600系のキットが発売されています。2410系のキットは、Mc+Tcが2セット入っており、2600系のキットは、Mc・T・M・Tcの4両が入っています。この2種のキットを使用して、2連車・4連車を製作できます。その昔は、2410系の旧キットも発売されていました。こちらは、Mc+Tcの2両が1セットとして発売されていました。
このキットを使用して、複数の編成を模型化しました。
2411F
2410系のトップバッターとして登場した車両です。登場時の姿として製作したので、列車アンテナ、スカート、側面の種別表示、前面の行き先表示は未装備です。塗色はマルーン色でデビューしていました。
写真は、床下機器が取り付いていません。
2412F
2411Fの次の編成。連番で製作しました。模型化の時代は2411Fと同じデビュー時としました。
塗色は、2411Fより明るめとしています。
2413F
こちらは、グリーンマックスの旧キットを組み立てたものです。旧キットは屋根上のラインデリアは一体モールドとなっており、車体断面も現在のキットより一回り大きくできています。このキットは、床下機器はダイカストでウエイトを兼ねていて、実車に似ても似つかぬものでしたが、現在のキットの床板を使用して、現在のキットと同程度の床下に組み替えてあります。
同じキットを使用して、2414Fも製作中です。
2420F
冷房化、前面の行先表示器を取り付けた後の姿を模型化しました。 床下機器は実車に近い状態で配列しています。2410系のMc車の抵抗器は独特の形状をしており、GM製12200系の抵抗器を切り継いでそれらしく見せています。前面の行き先表示器もスカートもついているので、前面はデビュー当時車に比べ重圧感が増していますね。
並んで写る奥の車両は、2410系トップナンバーの2411Fです。
Mc側からの写真です。
Tc側からの写真です。
2429F
この編成は、中間車に2430系を組み込んだ4両編成として登場し現在に至ります。
2410F
2410Fは、一見2410系のトップナンバー車と思うやいかに、近鉄では、何々系というとトップバッターは”0”からではなく、"1"から順に数字が大きくなります。そのルールでいうと、2410系は2411・2412・2413・・・・・2429・2430となります。ここで問題が出てきました。本来2430の次は2431となるはずですが、すでに2430系2431が登場しており、やむなく2410を名乗ることになりました。よって、2410系のラストを飾る車両です。
写真は床下機器が取り付いていません。
2020.11.11 N-0152
2021.01.02 2511F・2410Fの写真を入れ替え。
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