革命は、
ロシアを代表する芸術=バレエにも大きな影響を与えました。
17世紀の終わり頃フランスからもたらされたバレエは、
最初のうちは西欧のバレエの焼き直しのようなものでした。
しかし、19世紀初頭、フランス革命の戦禍を逃れてきた
フランス人たちの革新によって、
ロシア・バレエに発展の道が開かれました。
西欧のバレエにコーカサスやロシアの伝統的な
舞踊を融合させた古典バレエがこうして生まれます。
1930年以降は、
共産主義のプロパガンダ運動の一翼を担わされるべく
「パリの炎」 など現実主義的傾向の強い作品が
多く上演されました。
現在は、再び古典バレエの正統性を重んじる
傾向にあるといわれています。
いわゆる西側に亡命していた多くのダンサーたちも
ソ連崩壊後ロシアに帰国して自由に踊るようになりました。
フランス革命とロシア革命・・
このふたつがロシアのバレエに与えた影響には、
計り知れないものがあります。
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