次の撮影場所への移動中、
小さな学校があったので立ち寄ってみました。
学校にはゲートもフェンスもありません。
たまたま休み時間だったのか、それとも授業自体が自由なのか ・・
生徒たちは、闖入者である私たちに、興味深げに近づいてきます。
先生も一緒です。
小学校と中学校が一緒になったような感じです。
バリ島では、学校は神聖な場所のひとつであり、
正装して通うことが基本だそうです。
素朴な笑顔の子どもたちは、まるで天使のようです。
子どもたちの世界ですから、
当然ケンカもあり、多少のイジメもあるでしょう。
でも、ここには 「おちこぼれ」 は絶対にいないと確信しました。
2008年末に東京都教育委員会が
公立の小中学生と都立高生を対象に
行った自尊感情に関するアンケートによると、
小学校 1年生では、
約 8割が自分のことが好きであると答えていますが、
中学、高校になると、
半分以上が自分が好きではないと答えています。
また、同年秋に日本青少年研究所が行った調査では、
日本の中学生の 2人に 1人、高校生では 3人に 2人が
「自分はダメな人間だ」 と感じているという結果が出ています。
物質的には豊かな国 = 日本ですが、
バリ島の子どもたちを見ていて、
日本の子どもたちからは、 「自由闊達」 という言葉が
失われてしまったような気がしました。
不思議な訪問者であったに違いない私たちを、
子どもたち全員が見送ってくれました。
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