Pura Besakih ブサキ寺院
標高3142mの聖峰アグン山、その南麓にあるブサキ寺院は、
バリ ヒンズー教の総本山です。
1000年を超える歴史を持つ、バリ島で最大、最古の寺院です。
バリのヒンズー教は、インドのヒンズー教に、
仏教や精霊信仰が加味された独自なスタイルが特徴です。
16世紀はじめに、
ジャワ島からバリ島にかけて勢力を保っていた
ヒンズー教国 = マジャパヒト王国が、
イスラム勢力に圧されて衰退していきます。
その勢いを逃れたヒンズー教徒がバリ島に移り住んできました。
古くからバリ島の各地に伝わる
原始的な神秘思想 = アニミズムと、( 2月 10日のブログ参照)
ヒンズー教思想が混じり合った結果、
島中に5万ヵ所あるともいわれるバリ ヒンズー教寺院では、
それぞれが微妙に異なる独得の様式を持っています。
ブサキ寺院に祀られている神々は、
破壊神 シヴァ、繁栄神 ヴィシュヌ、創造神 ブラフマーの
ヒンズー教三大神です。
そのほかに、
多くの神々の祠が寺院を囲むように配置されています。
象徴的なのは、
聖なる山 = アグン山に向かって立つ 「割れ門」 です。
バリ島のいたるところで見かけるこの 「割れ門」 には、
様々な説があります。
山の信仰に基づき、山を切り開き神に近づくためのもの ・・
神と人、善と悪、男と女、など二つの世界の対比 ・・
また、悪霊を通さないための門という説などです。
「母なる寺院」 と崇められるブサキ寺院 ・・
お供え物を持った参詣者の姿が絶えることがありません。
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