フラチャニ広場に建つ貴族の館=シュヴァルツェンベルグ宮殿・・
遠くから見ればレンガ造りの建物に見えますが、
これはスグラフィット装飾と呼ばれる技法で、実は絵です。
スグラフィット装飾はイタリアが発祥・・
16世紀半ばにボヘミア全土に広がったといわれる装飾技術です。
漆喰(プラスター)の上に、
引っかき落とすように絵を描いていく技法で、
チェコ全土に多く見られる建築装飾のひとつです。
「色違いのプラスターを二層に塗り、
上層を引っかき、下層の色を出す特殊な仕上げ・・」
と現代の建築技法でも定義されています。
距離をおいて見ると、レリーフのように立体的に見えるのが
スグラフィット装飾の特徴です。
シュヴァルツェンベルク宮殿は、
現在は軍事史博物館になっています。
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