一見すればそれは岩石 ・・
しかし、光合成を行い、少しずつ成長している生物です。
パースの北 およそ800キロ ・・
オーストラリア大陸の最西端 ・・
多様な海洋性生物の生息が評価され、
1991年 世界遺産に登録された 『Shark Bay シャーク 湾 』 ・・
そのシャーク湾の奥まったところにある
『Hamelin Pool ハメリン プール 』 (入り江 )
ここに、地球最古の生物といわれる
「ストロマトライト 」 が生息しています。
およそ35億年前の地球上には、
おびただしい数のストロマトライトが生息していました。
ストロマトライトが光合成により放出する酸素は大気に満ち、
それが生命を誕生させ育んだと考えられています。
ストロマトライトの表面をじっと見ていると、
時々小さな泡 (酸素 ) が発生しているのが見えます。
現在、ほとんどのストロマトライトは地球上から消え、
ハメリン プールにわずかに生息するこのストロマトライトは
非常に貴重な存在です。
(ハメリン プール以外にはメキシコに極わずかに生息するのみ )
しかも、その成長は一年で 0.3mm 程度です。
岩石のように見えますが、実際は壊れやすく、
撮影はレンジャー (自然環境保護官 ) の立会いの下、
非常に慎重に行いました。
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