ヘドロ・アクティス音楽堂
2世紀に、アクロポリスに向かう急勾配に建てられた野外劇場 ・・
(7月 6日のブログ参照 )
古代ギリシャ悲喜劇がここで上演されました。
ヘドロ・アクティス音楽堂は、いまも現役の劇場です。
21世紀の現在も、ここで古代ギリシャ悲喜劇が上演され、
音楽会やオペラも上演されます。
街の中には、
紀元前 5世紀頃に活躍した古代ギリシャ三大悲劇詩人の胸像が
建てられています。
アイスキュロス
ソポクレス
そして、エウリピデス
アクロポリスから見下ろすと、古代アゴラが望めます。
『古代アゴラ 』 とは、いまでいえば大型ショッピングセンターの
ようなものだったのでしょう。
向かって右に見える完全に修復された 『アタロスの柱廊 』 は、
ショッピング アーケードのようなものであったと考えられています。
アゴラを挟んで左側には、『ヘーパイストの神殿 』 が見えます。
『鍛冶屋の神 』 を祀った神殿です。
古代の人が 『ものづくり 』 に
敬意をはらっていたことの象徴でしょう。
古代、買い物は男性の役目だったそうです。
紀元前 5世紀頃、ソクラテスは、このアゴラに集まる男性たちと
哲学論議を交わしたと伝えられています。
アゴラのさらに向こうには、『ゼウスの神殿 』 が見えます。
紀元前 6世紀頃の建造物で、
ギリシャに現存する最大の神殿です。
悠久の時が日常の中に存在する街 ・・
現在取り沙汰されている経済危機の問題も、
ギリシャの人にとっては
一瞬のくしゃみのようなものかもしれません。
イギリスの詩人 バイロン (1788年ー1824年 ) は、
こんな言葉を残しています。
『もし私が詩人であるならば、ギリシャが私を詩人にした 』
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