湖の間を道路が走る トラカイ は、
リトアニア有数のリゾート地です。
町に入ってまず目に飛び込んでくるのは、
3つの窓の住宅です。
これらは、少数民族 カライメ人の伝統家屋です。
(現在カライメ人は
全世界で5万人ほどしかいないといわれている。
多くはイスラエルに。
トラカイとビリニュスに約200人 )
トラカイに住むカライメ人の先祖は、
15世紀、 トラカイ城 の警備のため、
遠くクリミア半島からやって来た人々です。
当時の力関係で、
強制的に連れて来られた人々なのでしょう。
(15世紀、リトアニアは最大版図を占める。
ウクライナからクリミアも含む )
3つの窓には意味があるそうです。
それは、
『神のため 』 『リトアニア大公のため 』 『家族のため 』
に戦うこと ・・・
トラカイの町には、カライメ人をはじめ、
ロシア系、ユダヤ系、ポーランド系など
様々な少数民族が暮らしています。
それは、すなわちリトアニアの縮図です。
一筋縄ではいかない埋もれた歴史の宝庫 ヨーロッパ ・・・
こんな小さな町にも、多彩な歴史絵巻がありました。
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