
アユタヤ王朝の時代は、「美術の時代」 とも称されます。
「ワット・ロカヤ スター」
いまは、全長29メートルという巨大な寝釈迦像が残るだけです。

北向きに眠る寝釈迦像 ・・
その背後の寺院は、
ほんの少しの基礎部分だけを残して、すべてが破壊されています。

寝釈迦像のスケールから、
寺院の壮大・荘厳さは想像に難くありません。

涅槃像は、釈迦が80年の生涯を全うし、
入滅する姿を表したものだといわれています。
最後の説法を終え、
沙羅双樹の木の下に横になったその穏やかな顔。
涅槃寂静 (ねはんじゃくじょう) ・・
煩悩を寂滅した安住の境地です。

ここを訪れる人は、お布施として、
小さな金箔を寝釈迦像に貼り付けていくことが
慣わしとなっています。

「諸行無常」 ・・
世界中のどこの遺跡を訪れても、
創造と破壊を繰り返すその 「様」 を目の当たりにして、
心に過 (よ) ぎる言葉です。
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