JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

キャプテンからの提案

2017年02月26日 | アメリカ

クルーズ4日目、
バックス ハーバー を出航したヴィクトリーチャイムズは、
強い風に押され順調に ペノブスコット湾 を北上 ・・・
アイルズボロ島の北で2度大きく方向転換。
船首を南に向けました。



ここで、
キップ キャプテンから私たちに提案がありました。
『撮影用に小型ボートを使っていいよ 』



私たちは、
ニックさん が操船する小型ボート イヌークで、



帆走するヴィクトリーチャイムズを
海から撮影することができました。
(小型ボートのニックネーム Inuk イヌークは
 イヌイットの言葉で 『人 』 を意味する )



併走しながら周りをゆっくりと旋回 ・・・
海面の高さから見るヴィクトリーチャイムズは、
実に堂々としていました。



一切の人工的な動力を使わない大型帆船 ・・・
風と帆と舵は三位一体です。



そういえば、私たちのインタビューで
キップ キャプテンはこんなことを語っていました。
『帆船を操ることは自然を知ることなんです。
 たとえば、向かい風の方向に進むことは困難ですが、
 何度も方向転換を繰り返すことによって、
 風上に到達することができます。
 うーん、人生にも似ているかな ・・・
 また、嵐に抗えば
 いちばん大切なマストが折れてしまいます。
 そんな時は、
 帆を畳んで嵐が通り過ぎるのをじっと待ちます。
 自然は、私たちの手に負えないものです。
 だから、私たちは、
 自然に対して謙虚にならないといけません。 』
 


自然の一部になって進むヴィクトリーチャイムズは、



アイルズボロ島に沿って南へ ・・・



他のスクーナーも同じコースを進みます。

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