1966年、 小説 「天国にいちばん近い島 」 が出版され、
ベストセラーとなりました。
著者は 森村 桂 (もりむら かつら 1940年ー2004年 )
複数の雑誌出版社に就職するも早々に退職した彼女は、
1964年、ニューカレドニアに自分探しの旅に出かけます。
「天国にいちばん近い島 」 は、
その時の体験を題材にした小説です。
1984年には、大林 宣彦 監督で映画化されました。
厳密にいえば、
舞台となったのはニューカレドニアの 『ウベア島 』 です。
しかし、一般的には、
『天国にいちばん近い島 = ニューカレドニア 』 として
認知されるようになりました。
小説 「天国にいちばん近い島 」 が出版された1966年といえば、
日本に 『海外旅行 』 という言葉がようやく浸透し始めた頃です。
現在のように、誰でもが気軽に海外へ ・・
という感覚とは程遠い時代でした。
そんな時代の日本人には、南太平洋の島々はすべて楽園であり、
「天国にいちばん近い島 」 と思えたのではないでしょうか ・・
たとえば、ハワイがそうであったように ・・
イルデパンの真っ白な 『クト ビーチ』 で遊ぶ子供たち ・・
(8月 21日のブログ参照 )
ヤシの木陰で過ごす親たちに、
子供たちの幸せに満ちたはしゃぎ声が聞こえてきます。
寄せては引く白浜の波音のように、
心地よい時間が流れていきます。
イルデパンもまた 「天国にいちばん近い島 」 ・・
喧騒や焦燥感とはまったく無縁の島です。
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