早朝の 「シャンゼリゼ通り 」 は人影も少なくひっそりとし、
日中から夜にかけての賑わいがまるで幻のように思えます。
しかし、それは決して幻ではなく、
1年365日、毎日ここには人があふれています。
そして、いつの頃からか
『世界でいちばん美しい通り 』 と呼ばれるようになりました。
Marie de Medicis
マリー・ド・メディシス (1572年ー1642年 )
出自はイタリアの名門貴族メディチ家。
ブルボン王朝初代国王アンリ4世の妃となった彼女が、
それまで農園であった地に並木道を所望したことが
「シャンゼリゼ通り 」 の始まりであるといわれています。
以来、歴代ルイ王の時代を経て並木道は整備され、
(凱旋門の上からの写真 )
凱旋門からコンコルド広場まで、およそ2キロメートル ・・・
歩道と車道を含めた幅が
約100メートルにおよぶ街路が完成しました。
17世紀末には、
現在の名前 「Champs Elysees シャンゼリゼ 」
と呼ばれるようになりました。
その由来は、
ギリシャ神話の 『Elysian Fields エリュシオンの園 』 ・・・
『英雄たちの来世における楽園 』 だそうです。
5月には、
毎年マロニエの木が鮮やかな新緑を彩る季節を迎えます。
車道を間断なく走り過ぎていく観覧バス ・・・
車体に施された広告を観察するのもおもしろいです。
また、シャンゼリゼ通りといえばやはりカフェ ・・・
老いも、
若きも、
カップルも ・・・
おしゃべりと、
世界でいちばん美しい通りの光景を楽しんでいます。
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