JFK-World 世界の撮影・取材地トピック

Freelance Film Director
TV-CMおよびTVドキュメンタリー番組のディレクター & カメラマン

OOPART オーパーツ

2013年12月31日 | 南アメリカ
(写真はほぼ地図上の方向 )
描かれている直線と太陽の軌道が関連している ・・
という説を裏付ける地上絵があります。
(12月30日のブログ参照 )
有名な地上絵のひとつ 『ハチドリ 』 (全長約90メートル ) ・・
くちばしの方向は、
冬至 (南半球では夏に向かう ・・ ) の日の
太陽が昇る方向を指しているそうです。
(ハチドリ以外にも太陽軌道と関連する地上絵は多く存在する )



全長約135メートルの巨大な 『コンドル 』 ・・
(12月20日のブログ参照 )
古代よりアンデス地方の信仰では、
コンドルは天の使いとして崇められていました。
(コンドル信仰は古代からインカ帝国へと受け継がれた )
地上絵は、
やはり宗教観を反映しているものなのでしょうか ・・



全長約110メートルの 『サル 』 ・・
尻尾の渦巻きは直系約30メートルです。
『キツネ (犬 ) 』 と同様に、何故か尻尾が2本あります。
『Selva セルバ 熱帯雨林地帯 』 に
生息するサルを描いていることが、
当時の人々の行動範囲の広さを物語っています。
(標高5000メートルを超えるアンデスを越えていた )


(ウィキペディアより写真借用 )
モデルになったのは
『クモザル 』 ではないかといわれています。
尻尾を極端にデフォルメしていることに
古代の人々の遊び心が感じられます。



ちなみに、観察する時間帯によって
地上絵の見え方はずいぶんと変わります。
朝夕、太陽が射光になる時、
地上絵はくっきりといちばんよく見えます。



まるで平原を這っているように見える 『クモ 』 ・・
全長は約45メートル ・・
モデルは、アマゾンに生息する
極小のクモであるという説があります。
その説では、当時の人々は小さなものを見るための道具 ・・
たとえば虫めがねのようなものを持っていたと説きます。
また、クモが現れると雨が近いといわれることから、
地上絵の 『雨乞い 』 説まで登場します。



Ivan Sanderson
イワン・サンダーソン (1911年ー1973年 )
スコットランド生まれのアメリカ人 生物学者、文筆家
世界中を旅し、
大自然と人類が遺した 『驚異 』 を著した彼は、
「OOPART (Out Of Place Artifact ) 」 ・・
日本語では 「オーパーツ 」 ・・
という言葉の生みの親となりました。
直訳すれば 『その場所にはあり得ないもの 』 ・・
そこから転じて、考古学的な出土品や遺跡の中で、
『どうしても説明のつかないもの 』 を
表す言葉となりました。
上空からナスカの地上絵を見た時、
真っ先にこの言葉を思い出しました。

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