イギリス ケント州での宿泊地となった街
アシュフォード ・・・
これは、1958年に撮られたアシュフォードの写真です。
2階建てバスが走り、街の賑わいが伝わってきます。
やはり1958年の セントメアリーズチャーチ ・・・
アシュフォードのランドマークであるこの教会に、
聖職者ではないある人物が祀られています。
Thomas Smythe
トーマス・スミス (1522年ー1591年 )
ニックネームは
「Customer Smythe 関税徴収人スミス 」 ・・・
エリザベス1世の元、
ロンドンで関税の徴収に手腕を発揮した
トーマス・スミスは、国庫増収に寄与しました。
結婚を機にアシュフォードに移り住んだ彼は、
女王より荘園を授かりました。
また、12人の子宝にも恵まれました。
子供たちの多くはビジネスで成功し、
アシュフォードの発展に貢献しました。
(同じくセントメアリーズチャーチ )
ちなみに、トーマス・スミスの4男
Richard Smythe
リチャード・スミス (1565年ー1628年 ) は、
リーズ城 の所有者になりました。
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命は、
街の発展に拍車をかけました。
製図紙や名刺などに使われるケント紙は、
ケント州で生まれたといわれています。
ケント州の隆盛を物語るエピソードのひとつだと思います。
その中心だったアシュフォード ・・・
中世には交易 ・・・
産業革命以降は機関車などの製造業で栄えた街 ・・・
しかし、いま、少し衰退していることは否めない事実です。
商習慣や産業構造の変化に伴い廃れていく地方都市 ・・・
日本も含め、世界中が抱える問題ですね。
JFK-World