やっと休みが取れ、いざ剣岳へ
8/23:馬場島-早月小屋-剣岳-早月小屋(泊)
8/24:早月小屋-剣岳(ご来光)-早月小屋-馬場島
自宅を2時半出発、中央道-長野道-北陸道を経由し滑川IC下りて馬場島へ。
高速道路とはいえ、280km(3時間半)なが~い。
高速を下りてから食料を調達でコンビニを探したが県道沿いにはなく
上市の市街地で辛うじて見つけた(とろろ巻きおにぎりってあり?)
7時、馬場島到着。ソソクサと準備して歩き始める(登りは暑くなる前が勝負)
早月尾根登り口にある石碑「試練と憧れ」この意味を下山時知る。
松と立山杉の根が登山道となり歩きずらいがガツガツ登る。
やっと展望が開けてきた(1500m位) 猫又山2378m。
早月尾根は200mごとに道標があり、目安になるがまだ半分も来ていないと疲れが増す。
三角点(1920.7m)早月小屋まで約半分まできた、全身汗まみれ、タオルを絞るとたっぷりと水が滴り落ちる。ここまで500cc飲み干す。
剣山頂が見えて、元気が出てきた。ガツガツ登りからガシガシ登りに変更(違いは気持ちの持ち方)
大日岳方面(左から奥大日岳、中大日岳、大日岳)2605m-2500m-2498m
展望があるのはうれしいが直射日光を全身に浴びてすべてが「あつ~い」
剣岳の支稜、小窓尾根。のこぎりのようなが岩峰が続いている。
早月尾根11:30到着。4時間30分はほぼコースタイムくらいでしょう。
暑さでバテバテとなり、山頂は明日に変更しビールで涼む。
針の山、剣岳にふさわしい山容。
小窓尾根。剣岳は3大ロッククライミングのメッカでこの尾根も積雪期間に登るようです。それぞれの岩峰に名がついていて マッチ箱、ニードル、ドームなどがあるようです。
多分、左側の平たい部分がマッチ箱のようです。
昼過ぎから山頂付近はガスが掛かり、見えませんでしたが夕方に視界が開けてきました。明日も晴天でしょう。否、晴れてほしい。
夕映えの小窓尾根。コントラスが素晴らしく、しばらく見惚れていました。
明日の晴天を祈り、ビールをもう一缶(5~6本は飲んでいたみたいです)
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4時起床、山頂ピストンの為、荷物を半分置き4時40分早月小屋出発。
日の出前、水平線が明るくなり小窓尾根のシルエットが素晴らしい。
剣沢カールに陽があたり、輝いてきました。早く山頂に行かねば・・・・。
早月小屋から山頂まで半分来ました。コースタイムは3時間30分ですが尾根上の小山を4個くらい超えてこなくてはならないのでしんどいです。
おっと雷鳥と遭遇。雷鳥は特別天然記念物で約3000羽居ると言われてます。
ハイマツ帯に生息し雷の鳴るような空模様の時、現われると言います。
「カミナリ?」 空を見上げるが雲ひとつない晴天です。
クサリ場、右側から巻いて行きます。高度差はありませんので安全に通過出来ます。
剣岳山頂2999m。6時50分到着(2時間10分)
山頂は私含めて7名しかいませんでした。以前剣岳は団体登山客で座る場所も無く早々に下山した記憶があります。
剣沢と立山(別山、雄山)遠くは槍ヶ岳、笠が岳、薬師岳・・・・・・・。
振り返ると白馬三山、鹿島槍ヶ岳など 北信の黒姫山、妙高山、360度のパノラマです。
しかし、富士山だけは薄雲に掛かり、見えなかったのが残念。
このパノラマを見ながら弁当を広げ、食すが味よりも風景で満腹でした。
馬場島から早月尾根、しんどい思いをして登ってきたのが今はすっかり忘れしまいそうです。
人も少ないこともあり山頂スナップを撮ってみました。
この祠は新築されて旧祠は芦峅寺の立山雄山神社の境内にあるそうです。
山頂で絶景を楽しんだ所で登山客がドシドシ登ってきたので下山開始。
祠の裏にある岩棚。
陸軍参謀本部陸地測量部の測量官、柴崎芳太郎麾下の測量隊が初登頂の際、錆び付いた鉄剣と銅製の錫杖が発見されたと言われて場所と思われます。
「カニのよこばい」はて?早月尾根にあったかな?
分岐を素通りし別山尾根を下ってきたようです、慌てて登り返し、分岐まで戻る。
分岐に戻り、早月尾根下山開始(人の流れに従うと困りますね=教訓)
また、雷鳥とご対面。あとで早月小屋で休憩中、下山した登山客に聞いたが雷鳥には会わなかったとの事、私と雷鳥の相性が良いのでしょうか?
早月小屋到着(9:30)荷物を引き取りザックに詰め込みビールで喉を潤す。
小窓尾根にガスが掛かり始めてきた、やはり雷鳥との遭遇で空模様もあやしくなって来た。下山開始(10:15)
丸山から早月小屋、立山方面は天候は良さそうだ。
ダイモジソウ。下り初めてから「ふくらはぎ」と「ふともも」がパンパンに張ってきた。
ミヤマカラマツ。登山道の段差を下りる時にふとももに電気が走るように痛い。
1500m地点で休憩、汗が滴り落ちてサングラスと目に入る。
頭に巻いていたタオルはジャブジャブいくらでも絞れる。
標高が下がり気温も上昇してきた「汗」と「足」に悩まされながらヒタスラ下る。
馬場島到着(13:05)
馬場島は標高750mだが暑かった。全身汗まみれと足がガタガタ状態。
早月尾根標高差2200mは気合だけでは乗り切れません。日頃の鍛錬がモノをいいますね。それこそ「試練」でしょうか?
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お風呂は馬場島荘が近くにあるが アルプスの湯お勧めです。
上市はフェーン現象で37.5℃あったそうです、標高より猛暑ですね。
下山後、アルプスの湯でさっぱりした後、建物が揺るがすほどのカミナリと大雨が続きました。これは雷鳥の遭遇が関係しているのでしょうか?