普通に考えれば、否、日本の常識で捉えたら彼女の発言には疑問を呈すると思う。どうして未来を諦めてしまう様な発言をするのか、どうして人生を楽しまないのか云々と。「子どもを産みません」 18歳、宣言は自然を守るため https://t.co/l1JEP5b1wd
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 21, 2019
記事の中では先日ニューヨークで演説したグレタ・トゥンベリさんから影響を受けたとありますから、人によっては“また騙されている”“突拍子もないことを”と嘲笑するかもしれません。
然し乍ら、カナダで暮らしている彼女と日本で暮らしている我々との間には知識を受け入れる場所に大きな違いがあります。
集計方法や視点の問題があるとはいえ、カナダと日本では『報道の自由度』で大きな開きがあります。今年の5月7日の時点になりますが、このランキングでカナダは18位にランキングされています。他方、日本は67位と、その間には約50位も差があります。
世界の出来事を正確且つ第三者からの視点を交えずに報道しているのは明らかにカナダの方で、日本では必ず第三者からのフィルターが入るのが常です。
こんな現実があれば、彼女の発言を否定する・真正面から受け止められなくても仕方がないかもしれません。
とはいえ、これからの時代を生きる彼女たちが、これまでの世界の動きに対して警戒するのは当然のことであり、それに対して素直に受け取れない日本の方が遥かに問題だと思うのです。
況してや日本は高齢化と少子化が進み、どう考えても将来的にはマンパワーの面で破綻します。とてもではないですが現在の在り方では高齢者は勿論、互いでさえ支え切れなくなります。
更に書き加えれば、日本は福島第一原子力発電所という【爆弾】を抱えています。もし次に巨大な地震が訪れたら壊滅的な被害が出るのは避けられない現実の中にいます。
本来ならば原発を含めて真剣に誰もが話し合うべきなのに、メディアも採り上げず、ちょっとした芸能ニュースに関心を奪われてしまう有様です。これから未来永劫に、何処まで続くか判らない末代まで、この問題と付き合わなければならないというのにです。
彼女の発言を否定的且つ嘲笑する前に、この国が置かれている現実を見直すべきでしょう😠 。