振り返って出てくる言葉は
「本当にありがとう」
だけでした。君が中学三年生になって、プレーしている姿を見ることが出来て、とっても嬉しかったです。
この記事を覚えていらっしゃる方も多いでしょう(http://blog.goo.ne.jp/full-count/e/30a4acd12bfee97003e13d5df67ac665)。
平成26年度卒団生の保護者間で、いつも話題に上がっていました。「要介くんの三年生の塩筑には応援に行きましょう」と。
この2日間、部活がテスト休み中の高校球児含めて、応援に行かせていただきました。私も二日目の試合を応援させていただきました。
学年でただ一人の野球部員。
相談する相手もままならない中で、中学に入ってから野球を始め、続けて来ました。正直、入ったときには三年生・二年生の中に入ると技術的にも体格的にも見劣りし、三年間続けて行けるかどうか不安がありましたが、最後まで完投しました。
本当に芯の強い子だと思います。もう、その一言に尽きます。
試合の後。対戦相手となった丘中メンバーが彼の元にやってきました。
昨年秋からこの春まで連合チームで一緒に野球をやって来たメンバーです。その様子を見ますと決して一人ではなかったのだと・・・
試合後には涙を見せていませんでしたが、流れ出る何かがあったような後姿が見えました。我慢してきていた、ものが・・・
仲間っていいものですよね。
優勝旗は手に出来なかったものの、一生の宝は手に出来たと思います。
少なくとも私は彼に教えてあげられるようなものは、何一つもありませんでした。
ですが、逆に彼に教えてもらえたことはたくさんあります。
高校で野球を続けるかどうかは、まだ決めていないそうですが、この先、Kボールには参加するそうです。
そこでまた、中学野球の想い出を増やして、高校生活に向かっていって欲しいと願います。
「本当にありがとう」
今はそれしか言うことは出来ません。
今の高校二年生の諸君。
高校生活で辛いこと、苦しいこと、逃げ出したいと思うようなことがあると思います。
そんな時は、彼に応援してもらって背中を押されて勇気を得た、あの日のことを思い出して欲しいと思う。
君たちの応援団は必ずいるっていうことをです。