焼いていないのに「焼そば」という不思議な食べ物です。ただ、私の中では「カップ焼きそばならば、いか焼きそば」がNo.1という位置付けでありましたが、そういえば、ここ最近食べていなかったです。
そんな程度のお付き合いなのですが、1988年から続く「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」を3月末の生産で打ち切り、30年以上の歴史に幕を閉じました。平成の終わりとともに、長らく愛された商品がまた1つ消えていきます。
袋ではないカップ焼きそばの現在の売れ行き1位は「日清焼きそばU.F.O.」(日清食品)、2位には「マルちゃん ごつ盛り ソース焼きそば」(東洋水産)、3位に「ペヤング ソースやきそば」(まるか食品)、4位に「一平ちゃん 夜店の焼そば」(明星食品)となっており、「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」は10位をキープしている、焼きそばのなかで定番ではあります。ただ、定番と言っても上位と下位では、売り上げの数に差がついています。「スーパーカップ 大盛りいか焼そば」は「日清焼そばU.F.O.」とは10倍ほどの差があるとのことです。
鉄道BIG4ではありませんが、カップ焼きそばは、「日清焼そばU.F.O.」「マルちゃん ごつ盛り ソース焼そば」「ペヤング ソースやきそば」「一平ちゃん 夜店の焼そば」がBIGであり、そのほかは苦戦を強いられている状況なのです。
確かに言われてみれば、最近あんまり見なくなったものです。さらに、気が付けば、昔に比べてカップ焼きそばのTV CM自体を最近見なくなったなって思います。
もしかすると、現在、カップ焼きそばが非常に難しいところに、今来ているのかも知れません。30年前と比べ、今、同じ値段だとさまざまな種類の食べ物が買えるようにもなっており、身内のカップ焼きそば以外にも、競争は激しくなっているのかも知れません。
それに、もう「大盛り」がちょっと時代と合ってないかも知れません。若者が食べ物を選ぶ時、結構身体に良いかを重要視する時代でもあります。さらに、カップ食品というと、どちらかというと一人暮らしのイメージもあり、奥さんが普通にいたらやっぱり、買いませんし、食べませんし。
さらに、近年ではスマホを操作しながら食べると手が汚れるからという理由で、一部のスナック菓子で販売が終了するなど、食品のトレンドも時代とともに移り変わるようです。
時代の変化とはいっても、寂しいものです。まるで、大事な人とすれ違いの生活を送っているうちに別れてしまったように、いなくなってから気づくんですよね、こういうことって。
愛とは 時にはそっと 背中を見送ることだ
お行きよ 美しい女 だけど死ぬ時まで
待ちつづけよう あなたを SEE YOU AGAIN
(詞;来生たかお)