「サンマリノ共和国(Repubblica di San Marino:通称サンマリノ)」とは、イタリア半島の中東部の山岳地帯に位置し、周りがイタリアに囲まれている共和制国家。首都はサンマリノ市。世界最古の共和国のひとつとされ、多くの歴史的建築物がある。
面積:61.2平方km(あの鳥取県の約1.7%)
人口(2023年7月):33,881人(あの鳥取県の約6.3%)
名目GDP(2024年):約20.3億ドル(あの鳥取県の2021年の県内総生産(名目)の約14.9%)
言語:イタリア語(あの鳥取県は鳥取弁)
建国記念日:9月3日(あの鳥取県の「とっとり県民の日」は9月12日)
あの鳥取県よりも小さい・・・。
鳥取県の詳細をご存じない方に、もっとわかりやすく説明しますと、
面積:塩尻市の約21.1%
人口:塩尻市の約51.5%
名目GDP:塩尻市の約75.7%
という感じ。
サンマリノは4世紀初頭にローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため、マリーノさんという石工がこの地に立てこもり、信徒を集め共同体を作り、建国は紀元301年9月3日とされています。約1700年を超す歴史のなかで一度も戦争をしたことがない「平和の国」。中世にも天然の要塞を利用して外敵の侵入を防ぎ、自由と独立を守り続けた。
1862年にイタリアとの友好善隣条約を結んでおり、イタリアとの間に国境があるわけでもなく、人々はイタリア語を話し、イタリアの町に仕事に出かけ、欧州連合(EU)に加盟しているわけではないが、貨幣も特別にユーロを使うことが認められている。1992年に国際連合に加盟。
そのサンマリノのサッカー・ナショナルチームは「世界最弱」と言われています。サンマリノはFIFAランクでは210位で最下位。
2024年9月4日までの戦績
1勝9分195敗
総得点33 総失点824
サッカー協会は1931年に創立されていますが、欧州サッカー連盟(UEFA)とFIFAに加盟したのは1988年。国際舞台への登場は1990年。
サンマリノが歴史的な初勝利を記録したのは、代表活動が始まってから14年後の2004年の4月28日。リヒテンシュタインとの親善試合。
そして、その年の9月にセルビア・モンテネグロに0ー3で敗れた試合からサンマリノの長いトンネル時代。2014年の10月のスイスとのEURO2016予選(0ー4)まで、なんと61連敗。翌11月にエストニアと0ー0で引き分けたあとも、2020年まで39連敗を記録。
この20年間で5分171敗と公式戦で史上最長の無勝利を記録するという、「世界最弱」の看板どおりなのです。
ところが、「止まない雨はない」「明けない夜はない」「勝たないドラゴンズはない」ということわざどおりのことが起こるのです。
この「世界でいちばん古い共和国」の2024年建国記念日の2日後になる2024年9月5日土曜日。
UEFAネーションズリーグ「D(4部)」第2組の初戦、サンマリノ vs. リヒテンシュタインで、サンマリノが後半8分にゴールを決め、1-0で勝利。
世界最弱の看板どおり、サンマリノは序盤から劣勢に立たされ、全員守備で奮闘し、一時はリヒテンシュタインに先制ゴールを決められたものの、ゴールがVARでオフサイドであるとして取り消され、なんとか無失点で前半終了。
後半8分、中盤右からDFがゴール前に放り込み、ボールがペナルティーエリア内に流れ、相手GKがボールをキャッチしようとしたところに、FWが強引に体をねじこみ、右足を上げてボールに触るとボールはGKの頭上を越え、ワンバウンドしてゴールに吸い込まれ、これが決勝ゴールとなったのです。
そもそもサンマリノは強豪チームが並み居る欧州予選を戦っていることもあり、1990年のEURO92予選で初めて公式戦を戦って以降、EUROとFIFAワールドカップのすべての予選に出場しているが、両予選ではこれまで一度も勝利したことがありません。
初勝利以降も140試合を戦って、相手よりもリードしていたのは2012年8月マルタの6分間と、2024年3月セントクリストファー・ネイビスとの10分間だけ。
そんなサンマリノは連続未勝利を140試合で止め、実に20年4ヶ月8日ぶりとなる国際Aマッチの勝利。
ちなみに、この2024年9月5日は、FIFAワールドカップ26・アジア最終予選(3次予選)でオーストラリアがバーレーンに敗れ、韓国はパレスチナと引き分け。中南米予選ではFIFAランキング89位のボリビアが37位のベネズエラを4-0で勝利し、アフリカ予選でも90位アンゴラが64位ガーナを1-0で下すなど、世界各地で波乱が発生。
ある意味、サッカーの特異日であり、サンマリノが歴史に名前を刻んだ日。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
面積:61.2平方km(あの鳥取県の約1.7%)
人口(2023年7月):33,881人(あの鳥取県の約6.3%)
名目GDP(2024年):約20.3億ドル(あの鳥取県の2021年の県内総生産(名目)の約14.9%)
言語:イタリア語(あの鳥取県は鳥取弁)
建国記念日:9月3日(あの鳥取県の「とっとり県民の日」は9月12日)
あの鳥取県よりも小さい・・・。
鳥取県の詳細をご存じない方に、もっとわかりやすく説明しますと、
面積:塩尻市の約21.1%
人口:塩尻市の約51.5%
名目GDP:塩尻市の約75.7%
という感じ。
サンマリノは4世紀初頭にローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため、マリーノさんという石工がこの地に立てこもり、信徒を集め共同体を作り、建国は紀元301年9月3日とされています。約1700年を超す歴史のなかで一度も戦争をしたことがない「平和の国」。中世にも天然の要塞を利用して外敵の侵入を防ぎ、自由と独立を守り続けた。
1862年にイタリアとの友好善隣条約を結んでおり、イタリアとの間に国境があるわけでもなく、人々はイタリア語を話し、イタリアの町に仕事に出かけ、欧州連合(EU)に加盟しているわけではないが、貨幣も特別にユーロを使うことが認められている。1992年に国際連合に加盟。
そのサンマリノのサッカー・ナショナルチームは「世界最弱」と言われています。サンマリノはFIFAランクでは210位で最下位。
2024年9月4日までの戦績
1勝9分195敗
総得点33 総失点824
サッカー協会は1931年に創立されていますが、欧州サッカー連盟(UEFA)とFIFAに加盟したのは1988年。国際舞台への登場は1990年。
サンマリノが歴史的な初勝利を記録したのは、代表活動が始まってから14年後の2004年の4月28日。リヒテンシュタインとの親善試合。
そして、その年の9月にセルビア・モンテネグロに0ー3で敗れた試合からサンマリノの長いトンネル時代。2014年の10月のスイスとのEURO2016予選(0ー4)まで、なんと61連敗。翌11月にエストニアと0ー0で引き分けたあとも、2020年まで39連敗を記録。
この20年間で5分171敗と公式戦で史上最長の無勝利を記録するという、「世界最弱」の看板どおりなのです。
ところが、「止まない雨はない」「明けない夜はない」「勝たないドラゴンズはない」ということわざどおりのことが起こるのです。
この「世界でいちばん古い共和国」の2024年建国記念日の2日後になる2024年9月5日土曜日。
UEFAネーションズリーグ「D(4部)」第2組の初戦、サンマリノ vs. リヒテンシュタインで、サンマリノが後半8分にゴールを決め、1-0で勝利。
世界最弱の看板どおり、サンマリノは序盤から劣勢に立たされ、全員守備で奮闘し、一時はリヒテンシュタインに先制ゴールを決められたものの、ゴールがVARでオフサイドであるとして取り消され、なんとか無失点で前半終了。
後半8分、中盤右からDFがゴール前に放り込み、ボールがペナルティーエリア内に流れ、相手GKがボールをキャッチしようとしたところに、FWが強引に体をねじこみ、右足を上げてボールに触るとボールはGKの頭上を越え、ワンバウンドしてゴールに吸い込まれ、これが決勝ゴールとなったのです。
そもそもサンマリノは強豪チームが並み居る欧州予選を戦っていることもあり、1990年のEURO92予選で初めて公式戦を戦って以降、EUROとFIFAワールドカップのすべての予選に出場しているが、両予選ではこれまで一度も勝利したことがありません。
初勝利以降も140試合を戦って、相手よりもリードしていたのは2012年8月マルタの6分間と、2024年3月セントクリストファー・ネイビスとの10分間だけ。
そんなサンマリノは連続未勝利を140試合で止め、実に20年4ヶ月8日ぶりとなる国際Aマッチの勝利。
ちなみに、この2024年9月5日は、FIFAワールドカップ26・アジア最終予選(3次予選)でオーストラリアがバーレーンに敗れ、韓国はパレスチナと引き分け。中南米予選ではFIFAランキング89位のボリビアが37位のベネズエラを4-0で勝利し、アフリカ予選でも90位アンゴラが64位ガーナを1-0で下すなど、世界各地で波乱が発生。
ある意味、サッカーの特異日であり、サンマリノが歴史に名前を刻んだ日。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。