船橋市の糖尿病教室

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1型糖尿病患者におけるナトリウム-グルコース共輸送体2阻害剤の使用と糖尿病性ケトアシドーシスの割合

2019-10-13 22:38:12 | 日記

1型糖尿病患者におけるナトリウム-グルコース共輸送体2阻害剤の使用と糖尿病性ケトアシドーシスの割合


Use of Sodium-Glucose Cotransporter 2 Inhibitors in Patients With Type 1 Diabetes and Rates of Diabetic Ketoacidosis.


Diabetes Care. 2019 Oct 10. pii: dc191481. doi: 10.2337/dc19-1481.


目的


1型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬の実際の適応外使用を推定し、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の割合を推定し、ソタグリフロジン臨床試験で観察されたDKAの割合と比較する。


方法


SentinelシステムでSGLT2阻害剤のイニシエーターを2013年3月から2018年6月まで特定し、狭い定義と広い定義を使用して1型糖尿病の有病率を決定し、行政請求データを使用してDKAの割合を測定した。 標準化発生率(SIR)は、Sentigliflozin試験309、310、および312のSentinelでの年齢および性別固有のフォローアップ時間と年齢および性別固有のDKA率を使用して計算された。


結果


SGLT2阻害剤の475,527個のイニシエーターのうち、0.50%と0.92%がそれぞれ1型糖尿病の狭い基準と広い基準を満たしていた。 狭いグループと広いグループのDKAの割合は、それぞれ7.3 / 100人年と4.5 / 100人年であった。 1型糖尿病の狭い基準を満たした患者の中で、DKAの割合は25〜44歳の患者、特に25〜44歳の女性(19.7 / 100人年)で最も高かった。 SentinelでのSGLT2阻害剤の適応外使用中に、ソタグリフロジンの臨床試験に基づいて予想されるよりも多くのDKAイベントが観察された(SIR = 1.83; 95%CI、1.45-2.28)。


結論


1型糖尿病患者におけるSGLT2阻害剤の実世界での適応外使用は、SGLT2阻害剤使用全体のごく一部を占めている。 ただし、適応外使用中のDKAのリスクは、特に若い女性患者で顕著であった。 DKAの実際の単語の割合は、臨床試験に基づく予想を上回っているが、研究方法、患者サンプル、および研究薬の違いにより、結果を慎重に解釈する必要がある。



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