_試みる複数の同サイズの芸術の豚

不破臼人です。Diarynoteから引っ越してきました。
2022.6.1~

福井県の名所、東尋坊

2002-09-01 | 日記

今日は青春18切符を使って福井県に住む友達K君に逢いに行った。
K君と福井駅で落ち合って、観光することにした。
駅周辺に観光地があるかガイドブックで探してみても、
めぼしい所がなかった。
とりあえず、福井城跡を観に行った。
福井城跡には県庁と警察署があるだけだった。
プラプラと駅前の商店街を歩いていると、
30代後半のおじさんが歩道に座り込み、
タンバリンを叩きながら意味不明の歌をうたっていた。
K君が言うには「3年前に引っ越して来た時からあの人はいた」と。
歩道を歩いていた中学生くらいの女の子達が気味悪がって、
そのおじさんの前をダッシュで走り抜けて行った。
おじさんは前を通る人に対して、指をさしていた。
何の意味があるのか不明だった。
そんな人を目撃したあと、
僕たちは福井駅周辺に見切りをつけて東尋坊まで行く事にした。
あの飛び込み自殺で有名な東尋坊である。
JR芦原温泉駅からバスで40分揺られて東尋坊に着いた。
着いてみると意外や意外、
霊気ただよう恐い雰囲気のある断崖絶壁を想像していたのに、
のんびりとした観光地であった。
家族連れやカップルや団体観光客が、
ワイワイガヤガヤと崖からの海の眺めを堪能していた。
東尋坊からの海の眺めは美しかった。
東尋坊は人が自殺する事で知名度が上がり、
観光地なるという不思議な場所だなと思った。
ところで東尋坊という地名の由来を説明すると、
むかし東尋坊という名の悪僧がいて、
困った人々は東尋坊に酒を飲ませて、この崖に連れてゆき突き落としたそうだ。
それで、この崖が東尋坊と呼ばれるようになった。
今でもここで自殺する人がいるのかどうか知らないが、
東尋坊はのんびりとしたいい景勝地だった。
東尋坊周辺の商店街の人たちはいい人ばかりだった。
もしかして、たくさんの人の中にまざっているかもしれない自殺しに来た人を、
引き止まらせるためにみんなにやさしくしてるのかと思った。
というか、単に福井の土地がいい人を育ててるだけかもしれない。