夏休みが終わりましたね。
今日からお仕事をスタートさせる人も多いのではないでしょうか。
さて、夏休み、いろいろなことがあったので、
後々書いていきたいなと思っています。
今日は、夏休み中に読んだ本のお話です。
電車移動の際などで読もうと思って旅行のお供にした本があります。
それが田辺聖子さんの「とりかえばや物語」です。
田辺聖子さんというと、
訃報のニュースが飛び込んできましたよね…。
これまで、田辺聖子さんの本は「おちくぼ姫」だけしか読んだことがないのですが、
本屋さんで見かけた時に
「ああ、また何か別の作品を読んでみよう」と
思い、今回のお供に選びました。
■どんな物語?
とりかえばや物語の舞台は平安時代で、二人の男女が主人公です。
権大納言の家に生まれた、春風という少女は活発で元気いっぱいな性格。
異母兄弟の秋月は男の子ですが、おとなしく人見知りも激しい性格です。
見た目は二人共愛らしく、そっくりで、まるで双子のよう。
でも、父親の権大納言はこの二人の将来を案じていました。
大人になればと思っていましたが、
成長しても二人の性格はそのまま・・・。
そして、春風は男として、宮中にデビューをし、
秋月も尚侍として、後宮に仕えることになるのでした。
■感想
田辺聖子さんの訳はとにかく読みやすいです。
おちくぼ姫もとっても読みやすかったのですが、
とりかえばや物語もかなりすいすいと読めてしまいました。
春風は、男として結婚もすることになるのですが、
その内に同僚の夏雲に取られてしまいます。
二人のベッドシーンを春風は見てしまうのですが、
いやらしい文章ではなくとても爽やかなので、
とっても品がある文章だな~と思いました。
物語は、ジェンダーについて取り上げているので、
嫌悪感を抱いたりする人もいるのかもしれませんね。
あと、田辺聖子さんはどちらかというと春風を応援している感じに思えました。
外で活躍したい!
家の中で男の帰りを待っているだけの女になりたくない。
という春風のことが理解できるという印象を受けました。
私は、女性は外で無理に活躍しなくてもいいのでは?
と思っているので、
考え方が違うな~と思いました。
この本は読む人によって、感想が変わりそうな気がしますね。
でも、どんな気持ちを抱くのかは自由ですよね。
すらすらと読めるけど、内容をきちんと理解するには時間がかかりそうな気がします。
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