アメリカで、ヒットしたミュージカル、ディア・エヴァン・ハンセン。
映画版を観ました。
たった一つの嘘が大きな波紋を広げてしまう物語です。
SNSの怖さを感じる作品でもあり、
孤独を感じている人はどこにでもいると感じる作品でした。
簡単にあらすじと感想をまとめたいと思います。
■あらすじ
主人公、エヴァン・ハンセン（ベン・プラット）は、
社交不安障害を抱える高校生です。
他人からの目線を過剰に不安に思うため、
日常生活に支障を抱いています。
そのため、
母親は学校でうまく過ごせるようにと毎日エヴァンに声を掛けます。
しかし、
エヴァンには友人はほとんどいません。
ある日、
コナー（コルトン・ライアン ）という同級生に声をかけられたエヴァン。
コナーもまた孤立をしていた生徒でした。
ただ、コナーもエヴァンも友人ではありません。
ところが、コナーが自殺したことにより、
エヴァンはコナーの家族とのかかわりを持つようになるのです。
エヴァンはセラピーで、自分宛ての手紙を書くようにと勧められていました。
その手紙をコナーが手にし、そのまま奪い去り、
コナーは手紙をポケットに入れたまま自殺してしまったのです。
その結果、
コナーの家族はエヴァンはコナーの親友だと勘違い。
目の前で悲しむコナーの両親を目の前にしたエヴァンは、
ついありもしない嘘をついてしまうのでした…。
その嘘は、まさかの大きな影響を広げていき、
エヴァンは真実を告げることができなくなってしまうのでした。
■感想
この作品は2021年に公開された作品だそうです。
でも、ミュージカル版は2015年に初演したそうです。
ミュージカル版を観た三浦春馬さんは、
主人公を演じてみたい！
と思ったらしく、ネットでタイトルを検索すると、
三浦春馬さんの名前も出てきます。
三浦春馬さんが演じてみたいと思ったこの作品、
どんな作品なのか…と思いながら、観ました。
・歌がめっちゃうまい！
エヴァン役のベン・プラットさんは、
ミュージカル版でも主演を務めた方だそうです。
一見、冴えない青年に見えるのですが、
声がすごく良くって、
こりゃあ、主役を務めるわけだ
と思いました(笑)
・キャストに見覚えが…
コナーのお母さん役はエイミー・アダムスさん。
魔法にかけられてでヒロインを務めました。
だから、歌もめっちゃうまいんです。
コナーのお父さん役は ダニー・ピノさん。
めっちゃイケメン！
アメリカのTVドラマによく出ている方みたいで、
なんとなく観たことあるような…。
サスペンス系の作品が多いみたいですね。
観たことある方もいるのでは？
・嘘をついたことで変化する周囲
エヴァンの嘘は、まさかの広がりを見せるのですが、
この嘘はコナーの家族に大きく影響を与えます。
エヴァン自身もコナーの家族と関わりあうようになり、
仲の良い家族を知ります。
エヴァンは、母子家庭。
母親は仕事の帰りが遅く、
一人で夕飯を食べることも多いようです。
今度、一緒にタコスを食べようと約束したのに、
急に仕事で一緒に夕飯を取れなくなることも。
しかも、母親はエヴァンに対して
セラピーに行ったのか、薬は飲んでいるのか、
という言葉ばかり。
そんな中で、
エヴァンの病気を知らないコナーの家族たちは、
フラットな形で接してくれます。
コナーの家族と関係性を深めていくうちに、
エヴァンは母親に対して冷たい態度を取るようになってしまいます。
・SNSやばい
コナーの追悼式が開催された際、
エヴァンは追悼のスピーチを行います。
それが拡散されていくのですが、
その反響がとても大きく、
このことによってエヴァンは嘘だと言えなくなってしまうのです。
そのうちに、
コナーの思い出の地である果樹園を守るプロジェクトも発起。
今更親友ではなかったなんて言えない空気です…。
でも、嘘がばれる時はやってきてしまいます。
嘘がばれたときも、
SNSの反響がひどく、エヴァンも追い込まれてしまいます。
どういう結果になるのか、楽しみにしながら観てください。
どこか、寂しさを感じる作品でした。
本当の家族だからこそ、
すれ違ったり、衝突してしまうんですよね。
家族の在り方を考えてしまう作品でした。
暴力的なシーンとかはないので、
若い人も見られると思います。
ぜひ、チェックしてみてください。
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