ラクガキキャビン

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【本】永遠の0

2018-07-02 12:00:00 | 
最近、感想ばかり書いている気がします。


今度は小説の感想です。


今回は永遠の0を読みました。


映画かもされているので、知っている人は多いと思います。

戦争ものですね。


でも、単に戦争ものとも言えない物語です。


■あらすじ

主人公は佐伯健太郎。

大学生の彼は、司法試験に四年連続で落ちていて、彼女にも振られて、目標などが持てずにいました。

彼の姉、慶子はフリーライターをしていました。

彼女からアシスタントのアルバイトをしてほしいと頼まれる健太郎。

それは自分たちの祖父についてを調べるという仕事。

実は、彼らの祖母が亡くなった際に、祖父が祖母の再婚相手であるということを聞かされます。

彼らの母親の実の父親である、祖母の最初の夫・宮部久蔵は、
終戦間際に特攻で亡くなった海軍航空兵だと知るのでした。

僅かな情報から、亡くなった実の祖父について調べ始めた二人。

祖父・宮部久蔵を知る人物たちから、その人物像を探っていくのでした。



■感想

物語は現代と過去を回想するシーンが交互に書かれています。

過去の回想シーンで描かれている戦闘シーンが
文章なのに、すごく躍動感がありました。

そして、読んでいるときから思ったのですが、
私は何も知らないなということを実感しました。



零戦って言葉は知っていました。

特攻という言葉も知っていました。

神風という言葉も知っていました。


だけど、どういう航空機なのか、どういう戦いをしたのか、
分かっているようで、わかっていなかったのだと思います。


自分の祖父母の時代は戦争を経験しているのですよね。

そのことをあまり実感として持っていませんでした。

たぶん、静岡も、大阪も、全国のどこもかしこも戦争中は被害を受けているはずなのに、
戦争の被災地というと、長崎と広島しか思いつきません。

生まれた場所がどういう被害を受けていたのか、全然知りません。



そのことをとても実感しました。

終戦記念日前にこの本を読んで良かったなと感じています。


どうやら賛否両論ある小説のようなのですが、
私にとってはこの本を手に取ったからこそ、
関心が湧いたのだと思います。


ものすごく分厚くて、読むのに抵抗があるかもしれませんが、
戦争を体験していない私たちのような世代は読んだ方が良いと思います。

どう感じるのかは、その人次第ですが、
単純に戦争ものというわけではなく、
私は家族への愛や友情なども感じました。

なんだか、私のどんな言葉も薄っぺらく感じてしまいます。

だから、実際に読んでほしいです。

そして、感じ取ってほしいです。



久しぶりに良い本に出会えました。

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