緊急事態宣言が無ければ土曜日に山を歩いて、日曜日には山行記録を書いてヤマケイオンラインに投稿するのが週末のルーティンでしたが、このところすっかりご無沙汰してしまいました。
今日は雨降りを理由に家でぐだぐだしながら、山の写真を整理して過ごしています。
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山といっても、専ら日帰りの低山歩きですので写真も地味なものばかりなのですが、そんな雑多な写真の中でも、その時の情景が鮮明に甦ってくる写真というのは、決して山頂からの絶景ショットなどでは無く、他のハイカーさんの背中越しに撮ったちょっとした一枚だったりすることに気付きます。
見知らぬハイカーさんをいきなり正面から写すことはありませんので、当然後ろ姿の写真ばかりとなるのですが、単なる山の景色に人の姿が加わるだけで、いつの間にか一つの物語が出来あがっているのでしょう。
袖振り合うも多生の縁で、同じ日、同じ山ですれ違い、山頂で同じ景色を眺めていたハイカーさん達の後ろ姿と一緒に、その瞬間の情景が濃密な記憶として心に焼き付いているのだと思います。
そんな、人様の背中越しの思い出ショットを選んで並べてみました。少し写真数が多めですが、時間と興味がある方はご笑覧下さい。
晴天の大菩薩連嶺の稜線で富士山を眺めるハイカーさん達。(2016年11月4日撮影)
奥多摩の日原林道を雲取山方面に向かう重装備の単独行さん。(2018年04月28日撮影)
奥武蔵横瀬のの二子山にて、武甲山を眺めながらお昼休憩するハイカーさん。(2018年02月10日撮影)
曲がった腰でひょいひょいと宝登山を下る老夫妻。お元気ですね、と声を掛けると、奥さんが80過ぎの姉さん女房とのことでした。いつまでもお達者で。(2018年02月17日撮影)
秩父四阿屋山の山居園地にて、蝋梅と武甲山の眺めを楽しむご夫婦。 (2019年3月2日撮影)
奥武蔵棒ノ折(棒ノ嶺)山頂の仲良3人組(2019年11月2日撮影)
小川町、八幡神社参道口の招魂社の桜の下で。官ノ倉山でお会いしたご年配ハイカーさんが休憩中。(2019年12月28日撮影)
最初の緊急事態宣言が明けて、山登り再開2回目に歩いた奥多摩三頭山の下山路。緑がすっかり濃くなっていました。(2020年8月15日撮影)
秋の気配が深まってきた黒川鶏冠山の展望ピークにて。(2020年10月24日撮影)
奥多摩鷹ノ巣山から六つ石山への石尾根の稜線。正面の山は御前山ですね。(2020年10月31日撮影)
賑わう陣馬山山頂で、富士山とは反対側の筑波山に向かって静かに佇む老ハイカーさん。(2020年12月26日撮影)
2021年の初登り。陣馬山から富士山を眺めるハイカーさん。この頃の富士山の冠雪は非常に少なかったですね。(2021年1月8日撮影)
私のお気に入りの場所の一つ、檜原村浅間嶺の展望ピークです。正面は大岳山(右)と御前山です。(2021年2月27日撮影)
奥多摩の倉沢林道ですれ違った単独行さん。この日、山の中で出会ったのは結局このお一人さんだけでした。(2021年3月20日)
緊急事態宣言発令直前に歩いた南高尾山稜の草戸山の登り斜面。春の花で溢れていました。(2021年4月24日撮影)
ここからは街中の番外編となります。
東京日本橋北詰で見かけた托鉢僧。(今年1月撮影)
出世階段で有名な愛宕神社の表参道での日本らしい光景。愛宕山は天然の山としては山手線内で一番標高が高いことでも知られています。(今年1月撮影)
行徳の常夜灯公園にて。(今年2月撮影)
三番瀬の護岸の釣り人。(今年5月撮影)
同じく三番瀬の海の見える公園。(今年5月撮影)
最近は、人様の後ろ姿を見ると思わず写真を撮りたくなってしまう私です。
勝手に背中を拝借させて頂いた皆様、これも何かのご縁ということでご容赦くださいませ。
(最後までご覧頂き有難うございました)