がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

八ヶ岳二泊縦走 ~2日目・赤岳から横岳・硫黄岳を経て本沢温泉へ~

2011年08月16日 | アウトドア
4:30
まわりがごそごそと動き始めました。それもそのはず。窓の外が思いのほか明るいのです
おぉ、御来光おがめるか?

そんな期待で、そそくさと身支度をして、私も外へ。

15人ほどの人がたたずんでいましたが、外はガス・・・

「無理かね」「うーん」「こりゃだめかねぇ」
みなさんの落胆の声が聞こえてきます。

日の出の予定時刻を過ぎてもガスが晴れる気配はなし。
みなさん山小屋に戻ってしまいました。

でも、7月に訪れたときも、日の出時刻の30分後に突然ガスが晴れて、雲の上からの御来光が拝めました。
今回もきっと、と思い、わたしたち3人だけ外でずっと待機


5:30
やはり 突然ガスが切れ始めました。
一瞬にして青空が広がり、眼下の尾根には雲海が西から東へなめらかに、でもものすごい勢いで流れています。




そして、東の雲の上から御来光が。




「出たよー

私の声に気付いた方々が山小舎からゾロゾロと出てきました。

「おぉー

ここからは、みなさんで大喜び


昨日は雨であきらめた山頂を踏みにいきました。

標高2,899m。






振り向くとさっき立っていた頂上小屋が見えます。





雲海に赤岳の影が映っています。山頂にいる人たちの影もくっきり。

さらにさらに、私の影が私の足元から空中にのびて巨人の影のように見えています。
ブロッケン現象の一種でしょうが、青空の下で見たのは初めてです。
まわりにいた人たちも一緒に驚いていました


もう、日の出からの朝食までで、オナカいっぱい。
来てよかったー。

Gさんも、生まれて初めての景色に感激の様子。


さて、美しい高山の景色を楽しみながら、赤岳を出発。
今日は、横岳・硫黄岳を経て、本沢温泉を目指します。


7:05
頂上山荘を後に出発。眼下に赤岳展望荘が見えます。






赤岳からの急斜面をクサリづたいに下りて、岩場の尾根歩きに変わったあたりで、カモシカ発見。



デジカメの光学ズームで十分写る距離。
大きさからするとまだ子どもかな


横岳まであと半分、というあたりで早くもガスが上がってきました。
あっという間に下界の景色はなくなり、ほどなく青空も真っ白に。





山の天気は変わりやすい、とはよく言ったものです。


8:55
杣添尾根との分岐点・三叉峰に到着。
以前、小学6年生40人と、ここから逆向きに赤岳に登ったのを思い出します。
ここで、ミニあんぱんとミニクリームパンを配ったっけ


9:15
横岳・奥の院に到着。完全にガスの中です。風も強くなってきました。




初心者のGさんにはちょっとツライかな、と思いましたが、「昨日の登りの方がつらかった」とのこと。

んじゃ、気にせず行きましょー


10:10
硫黄岳山荘到着。トイレ休憩です。ウォシュレット付き水洗トイレにちょっと感動
ついつい長い休憩になってしまいました。

ここからは、コマクサのお花畑が広がるのですが、ガスはますます濃くなり、それどころではありません。
視界は20mを切るくらい。風はおそらく10m/sを超えているかな。気温は14℃ですが、体感温度としては真冬です

大型のケルンを目印に、ガレた大きな斜面を登っていきます。このケルンがなければ道を見失うほどのガスです。




10:50
硫黄岳山頂到着。山頂から見える爆裂火口跡も、ガスの向こうに切れ切れに見えているだけ。ちょっと残念。



からだが冷えてしまうので、長居は無用と、下山開始です。


11:40
夏沢峠に到着。やまびこ荘の裏手で昼食。朝食のタイミングが普段の生活リズムより早いので、GさんもKくんもかなりおなかがすいた様子。でも、途中でかなりカ●リーーメイトを食べていたように見えたんですけどね。

なにはともあれ、ここまで下りてくれば、本沢温泉までは40分。
のんびりランチタイムにしましょう。


私のランチは、どんべえリフィルとチゲ鍋スープ。Kくんは、カップヌードルリフィル。Gさんは、アルファ米おにぎり。インスタント食品さまさまです。






13:15
本沢温泉到着。国内標高第二位の温泉。露天風呂としては国内最高地点だそうです。

15年ほど前に、露天風呂だけ入りに、マウンテンバイクで訪れたことがありますが、内湯は初めて。
楽しみです。




~つづく~

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