がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

星空観望会

2009年09月20日 | 身近な自然
山梨県忍野に慧光寺(えこうじ)というお寺があります。私は無宗教ですが、たまーにこころをリセットするのに立ち寄るところです


今回のシルバーウイークは、ちょうど新月。慧光寺では、「IMAGINE PEACE GATHERING 2009【ささやかで平和な休日】」というイベントを開催。毎日いろいろな人が訪れます。特に、19~20日は新月なので、星空を堪能したいということです。慧光寺さんでは、最近、知人から古い望遠鏡をもらったそうなのですが、使い方がわからない、ということで、「天文マニア」のワタクシがかけつけることとなりました。

19日、慧光寺に到着後、さっそく望遠鏡をチェック

おおー。ニコンの屈折赤道儀だっ
口径80ミリ、焦点距離1200ミリ。接眼レンズもケルナー25ミリからオルソー5ミリまで5本もついている。一眼レフカメラ接続アダプターもあるぞっ。それに、おおぉっ、当時としてはめちゃくちゃ高価だったモータードライブまでついているっっっっ

今でこそ、ニコンは、一般ユーザー向きの天体望遠鏡は作ってないですが、当時、ニコンの80ミリ屈赤(屈折赤道儀)と言えば、「往年の名機」であります。ちなみに、1972年当時で265,000円。今なら、もっと高性能の望遠鏡が2台買えてしまうなぁ


↓当時のカタログはこちら



・・・しかし、懐かしいなぁ。この望遠鏡は、私が中学生で入部した天文部にあった望遠鏡とまったく同じモノだぁ。これ背負って陣馬山に何回登ったことか・・・。思わず目頭が熱く・・・。


さてさて。とはいうものの、収納箱の中身はというと・・・。うーん、ちょっと雑然としていますな。パーツと架台のチェックをしましょうかね。




青春時代を思い出しながら、チョチョイと組み立て完成。うん、動作はスムーズ。レンズは少しカビが点々とついてしまっていますが、実用上問題ないでしょう。






これで、箱の中身もスッキリ。




意気揚々と空が暗くなるのを待ちましたが、19日の夜はあいにくの曇り空。星空は翌日の夜までおあずけとなりました。

その日の夜は慧光寺のツリーハウスに泊めていただき、翌日は青木が原の樹海をハイキング。住職おすすめのラーメン屋で昼食。慧光寺からすぐ近くの忍野八海にある名物「豆腐ソフト」を食べ、日中をエンジョイしました。


夜は・・・晴れた


車に望遠鏡を積み込んで、いざ観測スポットへ。場所は、自衛隊の演習場の中。日・祝日は地元民はフリーで入れるのです。標高1200~1300mくらいの高台まで上がり、満天の星空と、望遠鏡で宇宙の奥を、堪能しました。

星空は、夏の大三角が少し西の空に傾きかけた頃。ほどなく東の空からおうし座のすばるが昇ってきました。ペガサス座がちょうど真上。カシオペア座とペルセウス座がちょうど見頃な高さです。


最初に望遠鏡で覗いたのは、なんと言っても、富士山の山小屋の明かり・・・あ、これは望遠鏡のファインダーを合わせるためでした 富士急ハイランドの観覧車もついでに・・・


えーっと、気をとりなおして、まずは何と言ってもひときわ明るく輝く「木星」。2本の縞模様と4つのガリレオ衛星(イオ・エウロパ・カリスト・ガニメデ)が綺麗に見えました。

あとは、えいやっとばかりに、赤と青のコントラストが美しい、二重星の「アルビレオ(はくちょう座β星)」。おとなりの銀河、「アンドロメダ星雲(アンドロメダ座)」。ペルセウス座の二重星団エイチ・カイ。すばる(=プレアデス星団・おうし座)は自前の天体用の7倍×50ミリの双眼鏡で楽しみました。




いやー、もっともっといたかったけど、私以外の人はみな、寒さに耐え切れず、帰らざるをえない状況に・・・。

また、一人行っちゃおーっと


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちょいちょい (ゆう)
2009-09-25 00:15:47
一人で行くなら僕も…
返信する
ちょいちょいちょい (Unknown)
2009-09-25 00:25:25
私もぜひ…
返信する
名前忘れた。。。 (ちーこ)
2009-09-25 00:27:44
さっきのコメントは私です。あぁおっちょこちょい…
返信する
いいですねぇ (がめら)
2009-09-25 11:39:45
ゆう、ちーこ、ありがとう。

たまには仕事を忘れて、のんびり星を見たいですねぇ。いいもんですよ。これから寒くなるけど、冬の星座はやっぱり見ごたえありますから。
返信する

コメントを投稿