「いらっしゃいませ」
「......。」
「あ、ガーデンさま。ごぶさたしております。」
「ああ、お久しぶりで。よく憶えてくれてましたね」
「(笑)一応、プロですから。さ、こちらへおかけ下さい。」
招かれたカウンター席に座る。
タバコに火をつける。
「何を飲まれますか?」
「ターキーのロックで」
「ああ、そうでしたね。」
「プロでもそこまでは憶えてられへんもんね(笑)。かなり久しぶりに来たし。」
「大変失礼いたしました。もう、1~2年になりますか。」
「そやね。それぐらい。」
カチリ カチリ。
トクトクトク。
「さ、どうぞ」
「ああ、ありがとう。」
薄暗い店内に吐くタバコの煙がやけに白く目立ち、周りの風景が霞む。
ジャズサックスの音がやたらに大きく響いている。
「ところでガーデンさま、今日はお一人ですか?お連れが?」
「んん、今日は一人です。」
「フーン」
「何?何か?」
「いえいえ、初めてじゃないですか?」
「ん?」
「いや、お一人でお越しいただくのは」
「ああ、...そうやね。何で?」
「いいえ」
「フン。おかわりちょうだい。」
「かしこまりました。」
一杯分の酔いとサックスの音が心地よく、目を閉じてニヤける。
「どうぞ」
「ありがと」
「酔われました?」
「いやいや、そんなことないけど。弱くはなったよね。もう歳やもん。弱くなったよ。」
「(笑)歳って...ガーデンさまは確か私より2つ歳が下だったのではなかったかと...」
「そうだったよねー」
「まだまだ歳のせいにできるほどの歳ではありませんよ。」
「...プッ。オレとお喋りばっかりしてていいの?」
「今夜は空いてますから。ご迷惑ですか?」
「全然。もう一杯。チーズの盛り合わせと。」
「かしこまりました。だんだんとガーデンさまのペースになってきました。」
「...。」
「いつでもお越し下さい。お待ちしてますよっ。」
「何か、嬉しいねぇ。」
「ガーデンさまらしくありません」
「酔ったかな」
「酔ってないはずです」
「そうかな...」
「そうです」
二本目のタバコに火をつける。
音楽はいつの間にかオールディーズの懐かしい曲になっていた。
モヤモヤした毎日への不満がいくらか灰になった気がした。
「帰るわ。また来る。」
「いつもお待ちしていますよ。」
「ありがと」
「......。」
「あ、ガーデンさま。ごぶさたしております。」
「ああ、お久しぶりで。よく憶えてくれてましたね」
「(笑)一応、プロですから。さ、こちらへおかけ下さい。」
招かれたカウンター席に座る。
タバコに火をつける。
「何を飲まれますか?」
「ターキーのロックで」
「ああ、そうでしたね。」
「プロでもそこまでは憶えてられへんもんね(笑)。かなり久しぶりに来たし。」
「大変失礼いたしました。もう、1~2年になりますか。」
「そやね。それぐらい。」
カチリ カチリ。
トクトクトク。
「さ、どうぞ」
「ああ、ありがとう。」
薄暗い店内に吐くタバコの煙がやけに白く目立ち、周りの風景が霞む。
ジャズサックスの音がやたらに大きく響いている。
「ところでガーデンさま、今日はお一人ですか?お連れが?」
「んん、今日は一人です。」
「フーン」
「何?何か?」
「いえいえ、初めてじゃないですか?」
「ん?」
「いや、お一人でお越しいただくのは」
「ああ、...そうやね。何で?」
「いいえ」
「フン。おかわりちょうだい。」
「かしこまりました。」
一杯分の酔いとサックスの音が心地よく、目を閉じてニヤける。
「どうぞ」
「ありがと」
「酔われました?」
「いやいや、そんなことないけど。弱くはなったよね。もう歳やもん。弱くなったよ。」
「(笑)歳って...ガーデンさまは確か私より2つ歳が下だったのではなかったかと...」
「そうだったよねー」
「まだまだ歳のせいにできるほどの歳ではありませんよ。」
「...プッ。オレとお喋りばっかりしてていいの?」
「今夜は空いてますから。ご迷惑ですか?」
「全然。もう一杯。チーズの盛り合わせと。」
「かしこまりました。だんだんとガーデンさまのペースになってきました。」
「...。」
「いつでもお越し下さい。お待ちしてますよっ。」
「何か、嬉しいねぇ。」
「ガーデンさまらしくありません」
「酔ったかな」
「酔ってないはずです」
「そうかな...」
「そうです」
二本目のタバコに火をつける。
音楽はいつの間にかオールディーズの懐かしい曲になっていた。
モヤモヤした毎日への不満がいくらか灰になった気がした。
「帰るわ。また来る。」
「いつもお待ちしていますよ。」
「ありがと」
前の樹の日記も好きだったけど、これも好きかも!!
そんな風に言っていただくと、とても嬉しい。
ボンジョルノさんの最新日記、楽しみにしてますよ。