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かんたんガーデンプランニング

2008年10月12日 | ガーデニングについて
こんにちは。

お庭や外構のプランニングについて、簡単に紹介したいと思います。

特に、お庭については日本古来からその形式や配置、目的が確立されてきました。
しかし、今日では建物が西洋風からシンプルモダン、和風モダン、中性的な近代デザインなど、多種多様化してしまっているのが現状です。

そのようなことから、現代のお庭、外構については、一昔前の庭師や造園業界が築いてきた常識やルールからはかけ離れたものになってきています。
そこには、先に述べたように建物の外観の変遷や、施主の知識の向上と具体的な注文、近代造園界の進化、リーズナブルな発想などが挙げられると思います。

ですから、絶対にNo goodという計画の仕方はあるものの、必ずしも正しいプランニングは一つではありません。
そこで、機会はないもののお庭や外構のプランニングだけでも楽しみたいという人や、ちょっと自分で作業もやってみようかという人のために、稚拙な腕前ではございますがプランニングについて簡単にご説明したいと思います。些少でもお役に立てばと思います。

また、これからのご説明はあくまで私ならこうするという内容のものですので、実際に工事などされる場合においては、ご自身の責任・判断の元に実施されて下さい。
特に、土を留める役割の構造物や大きな外力がかかるものなどについては、プロの造園業・外構業の会社に依頼することをお薦めします。



~〈プランニングをはじめる前に〉~

まず、プランニングをしたい範囲が庭の一部分にしろ、外構の限定された部分だけにしろ、なるべく敷地全体のスケッチングをしたいものです。

これは、いざ工事が完成したものの別の箇所との連携が悪く、還って不便になってしまったり、ここをやるならあそこもやればよかった、それなら違う形状・色合いにすればよかった、などということがありがちだからです。
また、敷地全体を意識しながらプランニングすることは、機能面での配慮もさることながらデザイン面でのバランスや統一性が守られるからです。


では、まずA3サイズ程度の紙と鉛筆、メジャーを用意します。

スケッチングの開始です。

まずは方位をしっかり把握して下さい。
プランニングする図面を書く方向は、東西南北のどこが手前にあってもいいのですが、私の場合でいえば最も主たるプラン箇所が手前にくるように図面を配置します。いや、玄関が上向きでないと感じが掴めない、北が上向きでないとわかりづらい、などとという方はその方向で書けばよいと思います。
要するに、自分が見やすい図面がBestなのですから。

次に、敷地の境界ポイントを探して下さい。
そして、ポイントから次のポイントへ向かって、歩きながら敷地ラインを用紙に書いていって下さい。
元のポイントに戻ったら、もう一度歩きながら距離を測って下さい。測るものはメジャーなどでOKです。
これで敷地ラインの完成です。

次は同様に、歩きながら建物やその他の構造物を紙にスケッチングしていきます。
この時、気をつけたいのは敷地ラインとのバランスです。あまりデタラメに書いていくと、後で整理する時によくわからなくなり、何度も実際のものを見に行かなければならなくなります。
ですから、ほどほどに正確に書いていきましょう。

ここまで書くと、紙に書かれたものは何となく図面ぽくなってきます。


そして、ここからもう一仕事です。

プランしたい範囲を隈無くメジャーで寸法を測ります。この時、紙に記す単位は必ず統一します。私(一般的に)はミリ単位にしています。つまり、小数点は発生しません。

次に、プラン範囲及び隣接範囲に高低差があれば測ります。
この時、後にも残る固定されたどこかを基点に決めます。
全てこの基点からの高低差を測っていくと、狂いが少なく、追い追いプランニングも作業もしやすくなります。
基点に真っ直ぐな角材などを置き、そこから高低差を測ると測りやすいと思います。水平器があるなら、角材の上に水平器を置いて水平を保ちながら測ると、精度としてはかなり正確です。

あとは、現地で気づいたことなどを紙にメモしておきます。プランニングの際に必ず役に立つはずです。


さあ、現地でのスケッチングはこれで完了です。
あとは、定規を用いて測ったものを清書して下さい。

用紙にうまく収まるように縮尺を決めて、該当の長さをとり定規で真っ直ぐな線で仕上げて下さい。



さあ、次はいよいよプランニングです。

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