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~心と樹~

2008年11月04日 | ガーデニングについて
心の在り方と樹木はよく似ていると思うことがある。

水をやると両者とも健全に真っ直ぐに立つ。



葉は青々とし、枝ぶりはしゃんとする。



いつも元気であるためには土壌が豊かであり、保水が

でき透水が出来る必要がある。



潤い。



心が豊潤な時、人は優しくもなれるし寛大にもなれる。

土が豊潤な時、樹木は美しくもなり、スクスク育つ。



そんな土壌であるためには、時として今の土と良好な

土とを入れ替える必要もある。



それは古い土を捨てる覚悟でもあり、新しい土を受け

入れる決心でもある。



心に潤いとは、強いて言えば感動や感激である。これ

を面倒くさがったり、無駄として置き去りにしたなら

ば間違いなく枯れる。葉は茶色くしなだれ、空枝ばか

りになる。



虫が付く樹木は大抵、健康で元気である。とても心の

状態が良い時ほどイヤな出来事や言葉が侵入してくる。

これが故に枯れてはその樹木はそれまで。虫に付かれ

たら薬をやるが、傷を癒すのは自分。しゃんとし続け

る樹木のみが生き残り、やがて虫程度では影響を受け

ず、むしろ多くの虫の理想郷となる大木となる。





冬の最も寒い時期に肥えをやる。平素よく頑張りまし

た、今年もまた頑張って下さいという褒美のようなも

の。この時のために心も樹木も頑張ってきたかのよう

に、ゆっくり笑う。



樹木はいつも誰かに見られていると美しく、よく育つ

という。心とて同じ。

私はいつもいつでも見ている、あなたの心を。

水をやるのはあなた、土壌を入れ替えるのもあなた、

虫などに惑わされぬようにするのもあなた、病気から

身を守るのもあなた、寒い冬に肥えを差し上げるのは

きっと、私。


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