心理歴史学と言えば現在はかなり変わった印象を受けるようになっただろうか?それこそ学生時代後にアシモフ(本人は拘っていてアジモフが正しい発音と書いていたと思う)の新刊を待っていた身としてはSF一択だったのだが、現在の深層学習に続く統計的な手法を見ると現実的な?感じを滲ませている。この辺りは専門家に任せた方がまだ面白いような気もするが、最近のG検定準備でもそんな話の資料を見たので当時を懐かしく思い出して人類の流れを理論的に測るところに引かれ、そこからロボットがどのように関わって行くのかアジモフ博士のストーリーに捕まれた記憶が強い。
さて、ここでもう一つ人が人との関わりを無くしていったという流れがある。これはロボット工学の三原則ミステリーのイライジャ・ベイリだったかの話のなかで宇宙人(地球と対比しての位置づけとして表されていた)が他人との接触を無くていった結果の世界が広がっていた。そこにも謎があったのだが、現在それが倫理的な観点から現実味を帯びてきているとも感じている。そんな記事も読んだが、確かに恋愛のリスクはかなり面倒と思う。自分世代の不倫を一生懸命やっている人なんかでは理解が及ばないと思うが、確かに面倒と個人的に思ってしまう。
その理論から帝国の終末を予測して人類が少しでも退廃からの脱出を軽くするファンデーション。最近オーディブルに追加されて聞いたのが気持ちを新たにした遠因でもあるが、最近の情報インフラを考える上で手にするニュースがいつも心理歴史学を想起されるのも間違いない。『銀河帝国の興亡史』という題名に初めて触れたのが小学校だったと思う。生まれる前に書かれたSFである。それから続きがでたのが高校を卒業した後(調べた)数年でアジモフは鬼籍に入った。(驚いたことにファンデーションのコミックスが現在進行形で作成されている)古くからのSFファン(バローズとかでなく、アシモフ・クラーク・ハインラインが新刊を出していたのを経験したファン)には本当に面白い時代が来ていると感じているだろう。そう思うとこれからも少し努力をするべきと感じてしまう。最後はどうなるか、アジモフが言った「電源のスイッチを切るように」なるというのが正解で合って欲しいと思うことが多い