ドラムのビートパターンの中で用いられる、各打楽器の叩き方のパターンに「四つ打ち」(4つ打ち)と「裏打ち」というものがあります。
「四つ打ち」は、多くの初心者の方が「ダンスビート」・「ディスコビート」と混同して覚えてしまっているドラムの叩き方のパターンであり、一小節間に拍の表で同一の打楽器を四回叩くことを意味するドラム用語です。
ただ、「四つ打ち」は、基本的に「バスドラム」を一小節間に四回叩く事を意味する言葉となっていて、スネアを四回叩いたり、ハイハットを四回叩いたりした場合には「四つ打ち」とは言いません。
ですので、” 四つ打ち = バスドラムを一小節間に四回 ”、というように覚えましょう。
また、「裏打ち」というのは、同一の打楽器を拍の裏で叩き続けるドラムパターンの事です。
裏打ちの場合には、基本的に「ハイハット」を拍の裏で叩き続ける事を意味する言葉となっていて、バスドラムやスネアを裏拍で叩き続けた場合に「裏打ち」と言う事はあまりないと思います。
ですので、” 裏打ち = ハイハットを拍の裏で叩き続けるドラムパターン ”、というように覚えてください。
ダンスビート(ディスコビート)の叩き方
四つ打ち(4つ打ち)と裏打ちを組み合わせると、拍をしっかりと刻みながら、拍の裏も強調されるといった、安定しているのにノリが良いビートになります。
そのため、四つ打ちと裏打ちを組み合わせたビートはダンスミュージックやクラブミュージックなどで使用されることが多く、四つ打ちと裏打ちを組み合わせたビートの名称も「ダンスビート」、または「ディスコビート」と呼ばれます。
また、ダンスビートでも、8ビートや16ビートなどのビートパターンと同じく、スネアは二拍目と四拍目で叩きますが、ダンスビートではスネアの代わりにクラップを使ったり、電子音系の効果音などを使ったりする事も多いです。
四つ打ちと裏打ちは別のビートでも使われる
ドラム初心者の方に多い間違いが、四つ打ちと裏打ちはダンスビートでのみ使用するものだ思っている、という事があります。
実際には、8ビートを四つ打ちで叩いたりもしますし、16ビートに至っては四つ打ちで叩くことがかなり多いです。
16ビートを四つ打ちで叩くと、バスドラムがまったりとリズムを刻んでいるのに対して、ハイハットが細かくリズムを刻むことにより、忙しいのにゆったりとした雰囲気を作る事が出来ます。
実際に、Jamiroquaiというバンドの楽曲では、四つ打ちで16ビートを叩いている事が多く、上の動画の「Alright」という楽曲でも、16ビートの四つ打ちが使われています。
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