根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

根子岳西峰 10月29日(火)

2013年10月29日 22時45分26秒 | インポート

                                   根子岳西峰(1380m)       
                            (ヤカタガウトから地蔵尾根への新ル-ト)
                        快晴                 (文字サイズは「」が最適
※ 根子岳西峰から眺めた紅葉状況(2013・平成25年10月29日現在)
        ・見晴新道尾根斜面→陽が当たるところは六~七分程度に色づいています。
     ・南峰南西斜面と山口谷→ 四~五分程度
     ・西峰直下の縦走路→既に落葉
    ・岩峰群の岩壁基部→見頃 


YouTube: 根子岳西峰頂上から紅葉展望  

(行程) 地蔵さん前の駐車地(発9:45)→ヤカタガウド登山口(着10:20~発10:25)→
          地蔵尾根出合(着12:05)→西峰直下の展望台で昼食(着12:30~13:10発)
          →西峰基部から縦走路散策(着13:25~発13:40)→西峰頂上
        
(双耳峰西、着13:55~双耳峰東、発14:30)→ヤカタガウド登山口(着16:10)
         →駐車地(16:40)
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〇今年の梅雨明け(熊本は7/8日)は早く、夏場の暑さは9月に入っても続き、今月は
 「秋台風」が次々と発生している。
 台風の影響は阿蘇には無かったが、台風26号は伊豆大島に土石流災害(10/16日)
  をもたらした。
 そんな気象推移で夏から一気に冬が来て「山粧う」時季は短いのではないのかと思う
  昨今である。
 根子岳の紅葉の見頃は「文化の日」前後を私の目安としいてるが、近年の異常気象の推
 移では紅葉真っ盛りの目安が定まらない・・・。
〇根子岳のメインル-トであったヤカタガウドコ-スも2012.7.11阿蘇豪雨災害でル-トが
 消滅したため、阿蘇谷側からの登山者も少なくなり、ネットによる紅葉情報も見当たらない・・・。
 昨日のテレビニュ-スでは「草千里の池に初氷が張りついた」と流れていので「紅葉
 も進んでいるのかな~?」と思い、山友を誘って下見することとした。
〇今回のル-ト(西峰を目指してヤカタガウドから地蔵山直下の地蔵尾根上部に登り上げる)
 は、過去に2回(2011/11/032012/10/29)歩いているが、いずれも下山路での
 利用で、登りで使うのは今回が初めてである。
 このル-トは、一般登山者には知られていない隠れル-トまたは裏ル-トとも云うべきかル
 -トの名前は付いていないようである。相棒の山友は「ヤカタガウド・ウエスタンル-ト」と名
 付けたらどうだろうかとつぶやいて笑っていた。
 兎に角、急こう配の崖登りが3回位遭遇し、残置ロ-プや木の枝に足掛けたりして苦闘する
 ワイルド(野性的な)な登り方となる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[地蔵さん脇の「従来からの駐車場」跡地の路肩に駐車]  [ヤカタガウド登山口に建つ注意書きの裏手が登山口]

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スタ-トから7分位でこの岩山に遮られる。左の谷側への踏み跡を追うが直ぐに踏み跡は薄くなり消え、目印のテ-プも無い。道迷いに気付いたので右上、尾根から派生する斜面を這い上がり正規の登路に戻った。
迷った原因を復路で確認したところ、岩山基部の右奥にテ-プが在ることを見落としていた。
ちなみに、この岩山の頂上には桧が一本、高々と生える(竿河原から見ると一本のように見えるが実態は2~3本は在る)特徴のある尾根上のピ-クで、このピ-クを踏んで鞍部に下る事となる。
駐車地から眺めるこのピ-クは一つの山の形を造っている。山名があってもおかしくない程であるが・・・。
[この岩山は右に回り込むべきのところを誤って左に進んだ]  [この尾根の左側に登り上げた] 
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[木の隙間から眺める見晴新道、屏風岩も見える]     [見晴新道の尾根斜面]
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[樹木にぶら下がり懸崖を登る]            [登路より見晴新道尾根を望む]

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[上右画面をズ-ム:2012.7.12豪雨災害崩壊箇所] [縦走路から天狗の岩峰群を望む]
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[縦走路から山口谷源頭と南峰を望む]      [縦走路突端から対岸の岩峰を望む]

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[西峰頂上(双耳峰の西峰)から眼鏡岩を覗く] [双耳峰の西峰から見晴新道側を望む]

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[西峰頂上(双耳峰の東峰)から動画を撮る] [ヤカタガウド入口・夕映えに照る紅葉:復路にて] 
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 (2013/12/09 加筆)      

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袖ダキ(大崩山) 9月10日(火)

2013年09月10日 23時24分26秒 | インポート

                  袖ダキ(大崩山・1643m)        
                             (憧れの山「大崩山」へ初入山)    
        2013年(平成25年) 9月10日(火)  晴のち曇り              (文字サイズは「」が最適

(アクセス) 自宅(発5:00)→竹田→三重(6:00)→林道・竜子~下祝子線→大崩山登山口(着7:15)
(行程) 大崩山登山口(発7:30)→大崩山荘(着8:10~発8:20)→湧塚尾根/三里河原分岐→
     祝子川渡渉点(左岸入8:55~右岸出9:15)→最後の水場・巨岩のテ-プル(発10:15)→
     尾根展望台に立ち寄る(着11:10)→袖ダキ頂上(着11:45~発13:10)→
     小積谷岩屋(着14:55)→祝子川渡渉点(右岸入15:10~左岸出15:20)→
          大崩山荘(着15:55)→大崩山登山口(着16:30)
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           * 「大崩山登山口」 Googleマップ ←(クリック)
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  10年前を最後に10数回登られている徹爺さんのリ-ドで、憧れの大崩山への第一歩を
 踏むこととなった。
 日毎に日が短くなって行くのを感じる今日この頃、暗い朝の5時に阿蘇を出て竹田~三重を 
 経て林道竜子~下祝子線に入る。
 林道とは思えない国道並みの立派な舗装道路を高度を上げながら走る。
 黒滝トンネルを抜け、林道が下り坂に差し掛かると前方遠くに大崩岩峰群の景観が雄大と
 現れる。
 眺望広場に車を止め、天を突くように白く輝く岩峰を魅入る。眼下には祝子ダムも見え、
 初めて対面する大崩山に未知の魅力を覚えた。
 眺望広場から峠道を下り、延岡市内から伸びてきている207号線と出合う。
 祝子ダムの上流側に走り「美人の湯」を左に見て、大崩山登山口(上祝子登山口)に着く。

    
      [林道・竜子~下祝子線の黒滝トンネルを抜けると大崩山を一望できる広場と出合う] P1030290_edited_2P1030292_editedP1030293_edited   

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▼登山口付近は駐車禁止の道路標識が立っていたので、さらに200m位「町道祝子川線」を
 遡上するが駐車場らしき場所が無いので祝子川にかかる大崩橋でUタ-ンして登山口に戻 
 り、先着一台の車に見習い路肩に駐車した。

 [大崩山登山口(上祝子登山口)に在る案内板]
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▼路肩斜面の樹林帯に取り付き、崖斜面を暫らくは登るが、その後の登路は祝子川の沢音
 を聞きながら左岸沿いの山裾斜面につけられた登山道を水平移動気味で二つ位の沢を渉
 り、照葉樹林帯の中を快適に歩く。
 途中で祝子川を覗くロケ-ションに立ち寄り、
川床に立ち並ぶ風情のある巨岩を眺めて、登路に戻り先へと進む。

[林道路肩に駐車して雑木林の斜面に取り付く]   [登路脇から眼下の祝子川を望む]
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▼登路沿いに建つ大崩山荘に立ち寄る。
 山荘に入ると一人の好青年が居て雑巾がけをしていた。
 国外(出身地は長崎)から来てこの山荘に三泊したとの事であった。
▼山荘を離れ、登路は段々と高度を稼ぎ厳しくなる。
 崖ぶちの岩場は岩壁に付けられた麻ロ-プを掴み、足元は滑りこけそうな一枚岩盤を踏み
 越えて「湧塚尾根/三里河原分岐」の道標に従い祝子川渡渉点となる河原に着く。
 
[大崩山荘(無人)に立ち寄る]   [急斜面の岩崖を太いロ-プに掴まり岩盤を踏み進む]
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▼河原から仰ぐ景観はまさに素晴らしく、河床を彩る花崗岩と沢音響く清流、そして
 原生林の奥に切り立つ岩峰には湧き上がる雲がかかり、
中国の山水画を彷彿させるような絶景であつた。
▼祝子川にかかる鉄橋(湧塚橋)は痕跡を残して流されている。
 私達を追い越して行った二人組の青年は渡渉点探しで右往左往していたが
橋の痕跡より下流側を渡渉して彼らは過ぎ去った。
 二人の行動を見ていた私達は、下流側より上流側がベタ-と判断して谷川に散乱する大石
 を石伝いに滑り降りしながら左岸に辿り着いた。(やはり上流側の方が正解?の様であった)
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[「湧塚尾根/三里河原分岐」を左に曲がり湧塚尾根へ] [祝子川渡渉点:登山口より約1時間]
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▼河川敷から上がると踏み跡は明確に伸びていて、従来(流された橋)からの登路と合わさり
 樹林帯の中を緩やかに登って行く。
 登路沿いの大きな岩屋に何故か「突つ支い棒」の木が立ててある・・・。何を意味しているの
 か面白い不思議さを覚える。
 その後も二つ目の大きな岩屋と出合う。ガイドブックには「若狭の岩屋」なる名称の岩屋があ
 るが果たしてどちらの岩屋を指すのか・・・・?
▼小積谷の原生林の中を歩く登路は、展望は無いが樹林の癒しを受けて沢沿いを何度か渡
 渉しながら歩く。
 沢と石の上を踏み歩く事が多いので踏み跡が無く、ケルンや目印のテ-プを注意深く見定
 めないと迷い易い道であった。

[大きな岩屋・不思議な「突っ支い棒」の小枝は??]  [小積谷の快適な谷道を歩く]
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▼登路足下で見る最後の小渓流には小さな滝壺をつくり、苔むした石の間から流れ落ちる沢
 水と沢音。澄み切った水は透明にして渓床の花崗岩の小石を白く映している。
 滝壺に流下する所の水は、薄いエメラルドのような色の佇みで
その色合いは極上の美しさを醸していた。
 そんな渓美に癒しの境地をしばらく味わっていると渓魚(イワナか?もしくはエノハ=ヤマメ)
 の泳ぐ姿が見え隠れした。さらに確認するとその数は5~6引きは居たようである。
 泳ぐ魚体の美しさは渓流の景観と合わさって見応えがあるものであった。

[小渓流の滝壺に泳ぐ渓魚]       [ズ-ムで魚体を撮る]
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▼印象に残ったこのこの渓流を離れ、二つの巨岩の隙間を通り抜けて「最後の水場」に着く。
 道標には「上祝子登山口へ2550m/袖ダキへ840m/上湧塚へ2500m」と標記してある。
 長方形の平たい巨石に座り、一息入れて今回のコ゜-ルとなる「袖ダキ」を目指した。
  (祝子川を渡渉してここまで約1時間)

[巨岩の隙間を抜けて最後の水場へ向かう] [最後の水場 :テ-ブル状の平な巨岩の前の道標]
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▼「ここから急な登りでハシゴがある・・・・」との徹爺さんの声のとおり涸れ谷状の急こう配の
 のガレ場を四つん這いで登る。
 突き当たりの崖にはアルミの梯子が見える。
 岩崖に吊るした梯子は安定感が無い、慎重に登り上げ、湧塚岩峰群への尾根の肩に着く。
 更に、樹林帯の中の岩ゴロゴロの登山道を10分位登ると前方に立ち塞がる山のような巨岩
 と色鮮やかな木肌のヒメシャラの林立ちと出合う。
 登路は巨岩基部の左側を歩く事となるが、
直ぐにまた登路は2方向(直進と左方向)に分岐していた。
 左に進路を取ると約3分で展望台らしき場所に至り、
小積谷から屹立する小積ダキが望まれた。
 スズメバチが一匹、二匹と飛び交って来るので、直ぐに分岐に引き返して直進した。 

[アルミ梯子、直下のガレ場の急勾配を登る]   [連なる巨岩と色鮮やかなヒメシヤラ]
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▼急斜面の谷筋を直線気味に登って行くと、道標が在り直進は「大崩山」、左方向に「袖ダ
 キ」と表示されていて、太い麻ロ-プが道標の脇まで、左上から伸びて来ている。
 ロ-プを手繰り、ナメ状の花崗岩の一枚岩盤の露頭を踏み、両脇にスズタケを見て急勾配
 を30m位登り詰め、地べたを歩くと一気に坊主頭のような花崗岩が私の視野全体に迫った。
▼坊主頭の岩頭に上がると「立つ位置」の左側(東)は、二つの岩頭が見え、下積谷に切れ
落ちている。
 右側(西)は、谷からそそり立つ大小の岩峰を従がわせて、その奥には枝ぶりの良い五葉松
 を前景にして、天を突くような湧塚岩峰群の雄姿を仰ぐ。
 対岸には、小積谷からそそり立つ小積ダキの岩峰と対峙する。岩壁の下部には崩落した花
 崗岩が白色を帯びた瓦礫となっているのが視えた。
▼この景観も小積谷から吹き上がる雲の気流で見え隠れする。
 湧き立つ気流は小積ダキの岩肌を洗い、谷を覆い、天空の湧塚岩峰を包み、
そして消えてゆく・・・・。
 そのさまの変化は、連続して繰り返され見飽きる事の無いひと時で、
まさに深山幽谷の世界を堪能した。
 昼食をしながら付きまとうススメバチにも気を遣いこの絶景を楽しむこと1時間30分・・・・。

[太い麻ロ-プが2段階に張られた袖ダキへの最後の急登][袖ダキから下湧塚の岩峰を望む]
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[小積谷に切れ落ちる千尋の谷][「大崩之神」の祠」:展望台から西に上がった稜線に鎮座]

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[対岸の小積ダキを望む]         [小積ダキの岩壁を洗う気流]
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[展望台から西に上がった稜線から下湧塚を望む]    [袖ダキ頂上にて]
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[ツルリンドウ]            [祝子川渡渉点・対岸(左岸・大崩山荘側)に渉る]
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 今回の山行は、ここ止まりであるが徹爺さんのご指導にて「初めての大崩」へ第一歩を踏み
 この山岳の懐の深さを身をもって知ることが出来た。
 今後の「大崩詣で」への期待感が膨らみ、来たるべき「袖ダキ」以降の歩きが楽しみである。
 同行をお願いした徹爺さんに感謝・感謝の御礼です。

(考察)  「ダキ」または「タキ」とは、 
     「宮崎の岩場ル-ト整備協議会」のHP(←クリック)では、宮崎県北部山間地域の方言で
     「岩場」の意と記されている。
      また、
     「昭文社・山と高原地図」では「
     「山と渓谷社・分県登山ガイド」では「岩壁」と解されている。
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(2013/10/23日 加筆)

コメント (2)

筒ガ岳 7月24日(水)

2013年07月24日 23時11分33秒 | インポート

                             筒が岳(1296m)              周回登山

             2013年(平成25年) 7月24日(水)  快晴        (文字サイズは「」が最適
                   
 *「筒ケ岳」Yahoo地図検索 (←クリック)

(アクセス) 自宅(発6:10)→箱石峠・県道265号→広域農道→高森東中学校・県道212号
      →津留・県道8号→林道路肩駐車地(着7:00) 
(行程) 林道路肩駐車地(発7:05)→林道出合(着8:30)→砂防ダム・林道広場(着8:35)
  ・・・(登山口が探し当らないため林道を少し、引き返す。駐車地から約2時間程、道探し)
      林道沿いの枝尾根に取付く(発9:15)→尾根に上がる・「国調多角」の杭埋設あり
      (着9:30)→筒が岳岩峰の基部(着10:30)→筒が岳岩壁にかかる梯子
      (着10:45~筒が岳頂上~発11:30)→林道終点突端の道標のある登山口
      (着11:55)→林道途中にて昼食(着12:15~発13:05)→駐車地(着13:40) 
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〇昨年より15日 (平年より11日) 早い、梅雨明け(7月8日)で庭仕事するには「得」をした
 ような気分で草取りに専念している連日、その疲れで少々腰痛気味である。
 その対処には、山に登ることが私の治療方法である。(苦笑)
 そんな思いの折りに、徹爺さんからの誘いで「筒が岳」に登ることとなった。
 私にとって筒が岳は初めての山であるが、この山域には昭和40年頃に山麓に存在する
「神原牧場」界隈に10数回通った思い出がある。
(先輩たちの連れでシャクナゲの山取りに夢中になっていた時代)
 その時には筒が岳の存在を知ることは無かった・・・・。
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▼熱い日射しを避けるため早朝に自宅を出発して、早めの下山計画でスタ-ト。
 県道8号線の津留集落(高森町)を過ぎて五か所集落(高千穂町)に入ると直ぐに道路
 左側に筒が岳への案内板が立っていた。
 道標に従い、杉林の林道に入り10分位走るとY字路の分岐に差し掛かる。
 杉の木に捲いてあるピンクのテ-プを見て、一旦は右に進入したがこのテ-プは
 地籍調査のテ-プと思われたので直ぐに引き返し、
 Y字路の左の道を選び、2分位走ると進入禁止の鎖が張られ行き止まりとなる。
 鎖の手前は、右奥に在る砂防ダムから下る涸れ沢となりその空地に駐車してスタ-トした。
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[県境の津留集落を通り抜けて高千穂町に              
入ると直ぐに道左側に筒が岳への道標あり:             [林道Y字路分岐を左側に進入し、路肩に駐車して出発

高千穂側から津留方面を視る・帰路にて撮影]          :後で判ったのは、分岐を右に行くのが正解であった]

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▼鎖を跨いで、道なりに進むが直ぐに道は消え、作業道らしき踏み跡を探しながら歩く。
 小尾根の尾根腹から涸れ谷に下り、左岸沿いを辿る。
 再び右岸に上がり尾根腹を右往左往して藪コギするが、それらしいル-トは見当たらず、
筒が岳の特異な岩峰の影さえも窺えない。
 これ以上の探索はあきらめかけようと しようとする時、
徹爺さんが対岸の尾根上に走る断層を見つけられて
「あれは林道かもしれない・・・」との判断で三たび、
V字谷を跨いで対岸の尾根に這い上がる。
 そこには、車も悠々と走る道幅の立派な道が走っていた。
 出発から1時間20分、歩いたル-トを振り返り眺め、
林道Y字路での分岐を間違えたことが分かった次第であった。
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[V字谷沿いの道なき道を辿ったル-トを振り返る] [本来のル-トである林道に登り上げた]
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▼一息入れて、林道を北上して5分も歩くと視界は広がり行く手、眼下には、かって登った
 越敷岳(←クリック) 、
西には根子岳の遠望、そしてカ-ブを曲がると砂防ダム前の広場に至った。
 堰堤の上に、円筒形の岩峰がやっと確認され、今までのル-ト探しの疲れは飛び去り、
登高意欲がみなぎった。
▼筒が岳は、眼前に見えるがそれらしき登山口は見当たらない・・・・。
 歩いて来た林道を引き返し、林道沿いを20分位往復して登山口を探すが
道標らしきものは見当たらない・・・。
 「どこかに、踏み跡はないか・・・」と探し歩く。
 枝尾根を「切り通し」て走っている林道の法面に生える赤松の根元に、
深い踏み跡があるのを見つ け出し、
筒が岳との距離そして尾根筋が伸びている方向と位置から判断して、
この尾根を辿ることとした。
 踏み跡は段々と薄くなり、ブッシュ化気味であるが尾根上には
登路と思われる道筋が伸びている。
 取り付き地点から15分位で尾根のピ-クにさしかかり杉の植林帯から雑木林に変わり
道筋もハッキリと見えてきた。
 地籍調査の杭と思われる「国調多角」と表示された赤い四角柱の埋設を足元に見て、
小ピ-く を過ぎると左下の谷側に、先ほど折り返した地点で見た砂防ダムが
確認され、現在地の位置関係を確認出来て一安心した。
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[林道終点の砂防ダム広場から望む筒が岳][砂防ダム広場から折り返して5分位の所の林道沿いの枝尾根に取付く]
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▼それから登路は尾根上を離れ、左側(谷側)の尾根腹をトラバ-ス気味に平坦移動して
その後、シャクナゲが点在する尾根腹を駆け上がり尾根上に出る。
 途中の登路からは、岩峰基部が崩壊している筒が岳を確認出来て、ル-トが間違って
いないことを確信した。
 尾根の稜線に上がると展望台があり、そこから望む筒が岳山頂岩峰の突出した山容と
岩壁を形成する柱状節理の岩体を心行くまで堪能し、その特異さは見応えがあった。
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[登路から望む筒が岳]                [登路沿いにある展望台から望む筒が岳]
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▼展望台から緩やかな鞍部に下り5分位で岩峰基部に突き当たる。
 桧林の中に踏み跡は左右にあるが左方向は崩壊地に進むので、
柱状節理の岩壁のの周囲を反時計回りで緩やかに登って行く。 
 岩峰の岩壁に立てかかる二段梯子は見えているが藪に遮られ入口が分からない・・・・。
 見当を付けて藪に踏み入ると直ぐに北側(右)から伸び上がって来ている尾根と出合う。
 尾根上には明確な登路があり、左正面には二段梯子が悠然と構えていた。
 尾根に取り付いてから此処までの所要時間1時間30分。
 梯子の前で一息入れた後、梯子を駆け上がり岩頭を踏み3分で草付の山頂に至った。 
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[筒ガ岳岩峰の基部を反時計回りで進む]       [二段梯子を上り頂上へ]
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に祖母山さんを仰ぎ、 西には海原の如く遠く広がる清和・草壁・波野・瀬の本の
高原台地、その奥に根子岳や南阿蘇外輪山、
 の眼下に五カ所高原、
  の眼下には、越敷岳その遠景には九重連山、
 今日はあいにくと薄雲がかかり透明感は薄かったが360度の眺望は圧巻であり、
空気が澄み渡 る時季に再チャレンジしたい心地であった。
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    [狭い筒ガ岳頂上の全景]
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[頂上より根子岳方面を望む]    [越敷岳と左側のムレ(群山)・奥の遠景は九重連峰]
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[眼下の林道と林道終点広場の砂防ダム]             [復路にて撮影]
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▼下山路は往路のル-トを選ばず、二段梯子の前から北西に下る尾根筋を歩くこととした。
  登路は明確な踏み跡があり迷うことなく安定した登山道を下る。
  鹿避けネットを3回通り抜けて、涸れ沢を渉ると林道と出合う。
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[林道終点側に下りる登路]           [丘虎の尾(オカトラノオ)]
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▼林道法面の岩崖に「筒が岳登山口」と記された木片が置かれていた。
(建ててあった木柱は朽ち果てたのであろう)
 ここで初めて、林道終点の正規の登山口がここに在ることを知ることとなった。
 二段橋子から所要時間30分の下山路であった。
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[下山路にて、筒ガ岳を振り返る]          [置いてある登山口の道標]P1030153_editedP1030154_edited

 

 

 

 

 

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▼登山口から林道を7~8分下ると砂防ダム前の広場に着き、更に林道を下り
途中の木陰で昼食
 した後、通常のアプロ-チとなる林道(車道)を歩いて駐車場に至った。
 正規の登山口(林道終点側)から40分の林道歩きであったが、
本来は林道終点手前の砂防ダムまで車両乗り入れ可能である。
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[林道終点突端付近から砂防ダムと往路(赤線)で歩いた尾根を望む]  [根子岳を望む]
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[昼食後、林道を下って駐車地へ向かう]
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 [円筒状に突出する筒が岳を林道から望む]   [左画像のズ-ム撮影]
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[県道8号線に出る直前の林道から望む筒ガ岳]  [左画像のズ-ム撮影]
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(考察) 私たちが往路で歩いたル-トは多分、昔のル-トであったのであろうと思われる。
     現在は使われていないようである。
     正規のル-トよりも変化のある尾根道で展望台もあり正規のル-トよりも
ベタ-と思えた。
(正規のル-トは、歩行時間は短いが、展望は少なく、登りの傾斜が強い)
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(2013/09/02 加筆)

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阿蘇山野草展の開催について(お知らせ)

2013年04月19日 17時55分22秒 | インポート

        仙酔峡つつじ祭協賛・阿蘇山野草展の開催について          
            ( 
阿蘇山野草会による展示・即売 )   

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期日 平成25年4月28日(日)~5月6日(月)

場所  阿蘇神社境内

 

 ご観覧をお待ちしております。

      「阿蘇山野草会」ブログ ←クリック
(ポスタ-は阿蘇市の観光パンフの一部分です。)

 

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展示品の一例です。
    (・桜草・山芍薬・吾亦紅・松虫草・人字草・鬼百合・・・・)

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(5月1日 追記)
   「阿蘇インタネット放送局」より取材がありました。 ←クリック

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根子岳・南峰 1月30日(水)

2013年01月30日 21時02分17秒 | インポート

                                 根子岳・南峰(1308m)                     (文字サイズは「中」が最適

                      快晴                                 
(行程) 大戸尾根登山口(発10:20)→登山口から視える最初のピ-ク(着11:35)→ピ-クⅡ→
     ピ-クⅢ→ピ-クⅣ→南峰頂上(着12:20~発13:25)→大戸尾根登山口(着14:30)

  夏には強いが寒さに弱い私であるので、冬場の山行は遠慮がちである。
 昨日は穏やかな冬日で、今日・明日は3月上旬の暖かさとの予報である。
 天気に誘われ今年の初登山となる。且つ、今日は暮れに買った靴の初卸しでもある。
 定年後に登りだして、今回で三足目であるが、今までの靴(シリオ・モンベル)は私の足に合
 わないのであろうか・・・?。なぜか左足親指の爪が内出血し、黒くなるのが常であった。
 シエルパ(登山用品店)スタッフの奨めで足幅の狭い人向けの靴「スポルティバ(MADE IN ITALY)
 を購入した。

▼昨年から7.12北部九州豪雨災害後の根子岳を集中的に登っているが、今日は山友を誘っ
 て南峰(別名「山口山」ともいう:出典・「肥後の山675座駆け歩き/西和文 著」より)を検証す 
 ることとした。
▼南峰は過去2回の山行歴(①09/03/15 ②09/10/31)があるが、常に思い浮かべるのが登り
 始めのカヤトのヤブ漕ぎの苦労である。
 だがしかし、そのヤブ漕ぎを抜ければ登路は明確で、変化のある尾根歩きを楽しみ、四つの
 ピ-クを踏んで頂上に至る。
 頂上からの眺めは、天狗岩を眼前にして東峰・西峰に連なる岩稜群と地獄谷・山口谷の谷
 底からそそり立つ根子岳南壁の圧巻が登る魅力となっている。
 加えて、この時季だと氷柱の落下音(炸裂音?) に遭遇するかも知れない期待感もある。
 そんな思いで大戸尾根登山口駐車場に着く。
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                                               [初卸しの靴と豪雨災害で流下して       [広域道路(上色見集落)から南峰を望む]               来た巨石 ( 登山口駐車場にて)]

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▼駐車場の牧野小屋は土石流災害から免れ、瀬戸際で残ったようである。
 登山口側の駐車スペ-スには、流下してきたと思われる巨石が鎮座し、土石流の甚大さを
 象徴するかのような存在であった。
▼南峰への取り付きは、大戸尾根登山口駐車場から土石流で堆積する涸れ河床(上流域は
 「地獄谷」となる。)を渉り、右岸に上がって、尾根末端に位置する丘陵原野の真ん中を歩き、
 カヤトの中央正面付近に取付く。
 目印はススキに捲かれた赤テ-プであるが、踏み跡は幾つも見受けられる。
 今回は、赤テ-プが要所要所に捲いてあり、踏み跡もしっかり残っていたので難なく歩くこと
 が出来た。(夏場になれば恐らく赤テ-プを探すのには難儀するであろう・・・・。)
▼カヤトの中のヤブ漕ぎの経路を概略すると、
 前述の取付き点から最初はカヤトの左側方向に進み、そしてカヤトの中を斜め右上に移行
 して、カヤトの中央帯を歩く。

[堆積した土石流と登山口駐車場を対岸から振り返る]         [刈込された牧野を歩き、
                                                                         正面の尾根に取付く]
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▼カヤトを抜け、植林帯に入ると尾根の右筋を歩くこととなり、有刺鉄線に沿って登って行く。
 右下には地獄谷の堰堤も見え隠れする。
 植林帯から自然林に変わる付近になると左側に表層崩壊した地肌が対岸の尾根筋まで見
 え、崩壊流路は浅い谷をつくり、尾根末端まで続いていた。
▼崩壊の源頭直下付近に来ると、登路も消滅していたので崩壊際の灌木林に入り急斜面を
 50m位? 登る。
 崩壊で生じた浅い谷の対岸となる左下からの尾根と合流する登路地点が崩壊の源頭となっ
 ていた。
 此処からの登路は、最初のピ-クを目指して点在する赤松の大木を観賞しながら赤松の風
 倒木や折れ落ちた枝を踏み越えて登る。
 植生は次第にクヌギ等の雑木林に変わり、冬木立の明るい尾根となる。
▼登山口から視えるこのピ-クは実に快適で、私にとってはこのコ-スで一番、癒しを感じる 
 スポットである。
 木立の隙間から遠望する粗母山方面は霞でハッキリしていない、今日の天気であればスッ 
 キリと見えるはずなのに・・・・。(翌々日の新聞で中国大気汚染の影響と判明)
 
[従来の登路は崩落しているので灌木の際を登る] [駐車場から視える最初のピ-クに至る]
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▼最初のピ-クから一旦、フラットな尾根を踏み、直ぐに落葉林の登り坂を約15分位で
 2番目の尾根小ピ-クに至る。
 ピ-ク小広場を離れ、南側の木立の藪に踏み入ると視界が広がり清栄山や丸山が展望さ
 れた。
▼2番目のピ-クを過ぎると、ススキが茂る登路から露出する岩場の痩せ尾根に変わり両脇
 は切れ落ち、浅い鞍部へと下る。露頭は凍結しているので木立に掴まり用心深く足を運ん
 だ。
 登り返しの急斜面も凍土となっているため足場が滑りやすく、木立に掴まり徐々に登り上げ
 3つ目のピ-クに至った。ピ-クは砲台地形で枯れススキと落葉林に囲まれていた。
 このピ-クから頂上方角を望むと、次なる4つ目のピ-クがピラミッドのように突き出た山
 容で急斜面をつくっていた。また、眼下の南西側(高森町上色見集落)を望めば西峰への
 ル-トとなる鍋の平コ-スが並行して走っていて、尾根筋の地形を間近に対峙して確認する
 ことが出来た。
 しばし、此処とで景観を楽しみ次なる4つ目のピ-クに向う。

 
[ピ-クⅢから高岳と西峰・鍋の平コ-スの尾根を望む]  [ピ-クⅢからピ-クⅣを望む]
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▼ピ-クからは一旦、緩やかに下り、密生するススタケをかき分けて歩く。
 直ぐに登り返しの登路となり、スズタケのトンネルをもぐり両脇のスズタケを必死に掴まえて
 よじ登る。まさに、スズタケが無ければ登れない程の勾配でこのル-ト最大の急登である。
▼4つ目のピ-クからはススキの枯れ野を踏んで5分位で頂上に至る。
 今日は天気予報通りの麗らかな日和で、
ゆったりと時間を過ごして、頂上からの景観を楽しんだ。
▼期待していた氷柱の落下音は回数が少なく(2回)、炸裂音も僅かな響きで谷間に消えた・・・
 昼食後は頂上プレ-トが建っている所から、東側に派生する小尾根を探索したが尾根は
 2~30m位で地獄谷に切れ落ちている。
 地獄谷への探索は次の機会に残して下山した。

[ピ-クⅢを離れ、スズタケのトンネルを抜けて急勾配のピ-クⅣに向かう]    [南峰頂上]
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[頂上から西峰~天狗岩を望む]  [頂上から天狗岩~東峰を望む]
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[天狗岩をズ-ムで覗く]      [崩壊源頭から、流路状況と駐車場を視る:復路にて]
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(2013/03/05 加筆)             

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