見晴新道・ル-ト寸断箇所(7.12豪雨災害による)から新ル-ト(自己開拓)を歩く
晴れのち曇り・風あり (文字サイズは「中」が最適)
(行程)通行不可のため路肩駐車(発11:00)→カガミガウド登山口(着11:10)→見晴新道出合
(着12:25)→見晴台(着12:45~発13:10)→ル-ト寸断箇所手前・岩稜の「切り通し」
(着13:55)~新ル-トの探索~ル-ト寸断箇所の現場(着15:10)→見晴台(着16:10)
→天狗神社の裏手に下山(着17:10)→路肩駐車地(着17:20)
〇7.12豪雨災害で私の好きな見晴新道ル-トが縦走路(天狗のコル~東峰)直下の鞍部で
寸断した。
阿蘇谷側(一の宮町)から登る「天狗のコル」までのル-トは、ヤカタガウドル-トも寸断して
いる。故に一般登山道としては釣井尾根が残っているが、東峰を踏み縦走路を辿るので時
間を要することとなる。
〇最短距離で行けるのはヤカタガウドと見晴新道であるが、ヤカタガウドの崩壊は大規模で
あるのでル-トは完全に消滅している。従って見晴新道に新しい迂回路を作り、何とかして
でも「天狗のコル」までの最短ル-トが欲しいという願望で、今日のル-ト開拓のための山行
となった。
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▼今日の登山口はカガミガウドから登ることとした。
本来は登山口まで車で行くことが出来るのであるが、釣井尾根登山口、手前の車道が災害
により凸凹の道となり乗り入れが出来なくなつているため路肩に駐車して、歩いて10分でカ
ガミガウド登山口に着く。
▼このル-トは、下山路として山友の川上さんと昨年(←クリック)辿ったことがあるが、登り道で
使うことは初めてである。
取り付いて10分位でカヤト斜面の藪コギとなるが、このコ-スを登る人は非常に少ないので
踏み跡が薄く、目印のテ-プもないので道探しに苦労する始末であった。
▼藪コギを過ぎれば樹林帯の尾根道の快適な歩きとなり、「天の浮橋」と名付けられた岩峰の
基部を抜けて、ヤカタガウド側から登ってくる見晴新道と出合う。
▼見晴台で昼食を済ませが、時折の冷たい風に身震いの思いを残して
目指す崩壊現場へと向かった。
[豪雨災害によりアスファルト道路が凸凹となり進入不可] [カガミガウド側の登山口]
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[踏み跡の薄いカヤ野のヤブ漕ぎ] [ヤブ漕ぎを過ぎれば安定した尾根歩きとなる]
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[「天の浮橋」と名付けられている岩峰の基部を右に見て] [見晴新道出合]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ル-ト崩壊箇所手前から新ル-トを開拓 )・・・・・・・・・・・・・・・
▼「沢登り注意」のルンゼを上り詰め、岩稜の「切り通し」から崩落現場となる岩溝を下らず、
左上の灌木が植生する尾根腹の崖斜面に取り付く。
崖は崩れ易い地質で植生する灌木に支点のロ-プを掛けたが、一人分の体重が持つかど
うかの不安が先立ちながら、日陰ツツジ等の株に掴まり、四つん這いで尾根上に上がった。
▼尾根の西側(屏風岩側)は切れ落ち、東方向にナイフリッジ*で伸びている所を5~6m?進
むと尾根上の小ピ-クに至る。眼下は崩壊現場の地肌が見える位置関係となっていた。
*ナイフリッジ=ナイフの刃のように尖った、切り立った尾根で尾根に立った時、右側も左側
もいきなり谷へおちているような幅の狭い尾根(山用語集より)
▼肩幅程の尾根上に、密集する日陰ツツジを踏み分けて尾根の東末端まで辿る。
ヤシャブシの根株にロ-プを巻き付け (地盤も軟弱・根張りも貧弱で支点を取るには不安で
あったが・・・。) 岩崖から灌木帯に降下、そして着地は従来からの登山道に至った。
▼崩壊現場は先ほど辿った峰の基部に当たる。
基部の岩壁沿いに走っていた従来からの登路は完全に消滅し、崩壊した土石流は底の見え
ない谷へと流下していた。
[新ル-トへの取り付き]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[登り上げた尾根上からカガミガウド側の釣井尾根を望む] [崩落現場・対岸(縦走路側)から崩落した流路を視る]
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[崩落現場の源頭を視る:以前の登路は完全に消滅] [縦走路側から見た新ル-ト:復路で撮影]
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[往路で張ったロ-プを掴んでよじ登る] [樹木に巻き付けたロ-プをはずす相棒の石島さん]
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[降りた崖を振り返る] [新ル-トの尾根上から屏風岩を望む]
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[新ル-トの尾根上から天狗岩を望む] [新ル-トの尾根上に密生している日陰つつじ]
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▼復路で見晴台に着いたのが4:10分、ここから下山までは1時間は充分かかる。
17:30分を過ぎれば登路は暗くなる・・・。
急ぎ足での下山であった為か、前回間違えた付近で(天の浮橋直下付近の尾根沿い)で
今回もまた道に迷い、焦りが増す。
原則に従い、元の位置まで引き返し登路に戻った。
その後はスタコラサッサ~♪で下りて行くが、来るべき藪コギのカヤトが現れない・・・・。
「藪コギだけは日が明るい内に抜けないと」の思いで更に急ぎ足となる。
進む道には踏み跡らしきものが明確に在るのであるが、何故かカヤトが来ない・・・。
イキナリと前方下にコンクリト道が見え、社の建物が(天狗神社)が現れた。
初めて見る神社である。
道に迷った末に辿り着いた神社・・・。お礼の参拝をしてコンクリト道を50m位下り、
今朝走った車道に出て1km弱? 登り返して路肩駐車地に着いた。
〇今日の反省は大きい、
徹爺さんが何時も言われる「道に迷っても、引き返す余裕の時間を持つためには、
早めの出発に心がける・・・。」
[見晴台から新ル-トを振り返る] [道に迷い・・・天狗神社の裏手に下山(登路を振返る)]
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(新しいル-トについての考察)
取り付いた崖も、這い上がった尾根も崩れ易い地盤であるため、一般登山道としは危険であ
り 且つ、行き交う登山者が多くなれば崩壊していくのが目に見えるようである。
従って、「エスケ-プル-ト(避難路)としてしか 使うべきではない」かと思われる。
(2012/12/24 加筆)
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←本件記事は今回の山行とは関係がありません。
コメントを頂いた徹爺さんが監督されていられる
「ママさんバレ-全国いそじ大会」の試合結果です。
( 2012/11/22追記)
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