根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

明け!おめ 1月3日(木)

2013年01月03日 22時00分19秒 | インポート

             明けましておめでとうございます。
             本年もよろしくお願い申し上げます。         文字サイズは「中」が最適 

 寒さの厳しい阿蘇を離れ、大晦日から子供が住む熊本城 近くのマンション13階の部屋
(「昭君の間」・・・笑・・・) で正月を迎えました。
  話は変わりますが阿蘇山域は昨年の九州北部豪雨災害で崩壊箇所が各地に発生し、従来の登山道が様変わりしております。
特に、根子岳は全てのル-トが「要注意」の現状です。
「要注意」ではありますが、様変わりした根子岳には更なる山岳の魅力が増したような気がします・・・・・。
 ところで5月のゴ-ルデンウイ-ク期間には、例年通り阿蘇神社境内で「阿蘇山野草展」を開催しますので ご来展をお待ちしております。
 私自慢の今年の出品物は筑紫茨・松虫草・鬼百合・夏エビネ・・・等々を準備しておきますので、ご期待ください。(阿蘇山野草会のブログ)
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[登城記念に配付された「かわらけ(素焼きの杯)」]   [バルコニ-から眺めた熊本城と寝待月]

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根子岳・見晴新道 11月19日(月)

2012年11月19日 22時27分36秒 | インポート

      見晴新道・ル-ト寸断箇所(7.12豪雨災害による)から新ル-ト(自己開拓)を歩く  

                        晴れのち曇り・風あり      (文字サイズは「中」が最適
(行程)通行不可のため路肩駐車(発11:00)→カガミガウド登山口(着11:10)→見晴新道出合
    (着12:25)→見晴台(着12:45~発13:10)→ル-ト寸断箇所手前・岩稜の「切り通し」
    (着13:55)~新ル-トの探索~ル-ト寸断箇所の現場(着15:10)→見晴台(着16:10)
    →天狗神社の裏手に下山(着17:10)→路肩駐車地(着17:20) 

〇7.12豪雨災害で私の好きな見晴新道ル-トが縦走路(天狗のコル~東峰)直下の鞍部で
 寸断した。
 阿蘇谷側(一の宮町)から登る「天狗のコル」までのル-トは、ヤカタガウドル-トも寸断して
 いる。故に一般登山道としては釣井尾根が残っているが、東峰を踏み縦走路を辿るので時
 間を要することとなる。
〇最短距離で行けるのはヤカタガウドと見晴新道であるが、ヤカタガウドの崩壊は大規模で
 あるのでル-トは完全に消滅している。従って見晴新道に新しい迂回路を作り、何とかして
 でも「天狗のコル」までの最短ル-トが欲しいという願望で、今日のル-ト開拓のための山行
 となった。

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▼今日の登山口はカガミガウドから登ることとした。
 本来は登山口まで車で行くことが出来るのであるが、釣井尾根登山口、手前の車道が災害
 により凸凹の道となり乗り入れが出来なくなつているため路肩に駐車して、歩いて10分でカ
 ガミガウド登山口に着く。
▼このル-トは、下山路として山友の川上さんと昨年(←クリック)辿ったことがあるが、登り道で
 使うことは初めてである。
 取り付いて10分位でカヤト斜面の藪コギとなるが、このコ-スを登る人は非常に少ないので   
 踏み跡が薄く、目印のテ-プもないので道探しに苦労する始末であった。
▼藪コギを過ぎれば樹林帯の尾根道の快適な歩きとなり、「天の浮橋」と名付けられた岩峰の
 基部を抜けて、ヤカタガウド側から登ってくる見晴新道と出合う。
▼見晴台で昼食を済ませが、時折の冷たい風に身震いの思いを残して
目指す崩壊現場へと向かった。

[豪雨災害によりアスファルト道路が凸凹となり進入不可]    [カガミガウド側の登山口]

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[踏み跡の薄いカヤ野のヤブ漕ぎ]      [ヤブ漕ぎを過ぎれば安定した尾根歩きとなる]
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[「天の浮橋」と名付けられている岩峰の基部を右に見て]   [見晴新道出合]
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ル-ト崩壊箇所手前から新ル-トを開拓 )・・・・・・・・・・・・・・・

▼「沢登り注意」のルンゼを上り詰め、岩稜の「切り通し」から崩落現場となる岩溝を下らず、 
 左上の灌木が植生する尾根腹の崖斜面に取り付く。
 崖は崩れ易い地質で植生する灌木に支点のロ-プを掛けたが、一人分の体重が持つかど
 うかの不安が先立ちながら、日陰ツツジ等の株に掴まり、四つん這いで尾根上に上がった。
▼尾根の西側(屏風岩側)は切れ落ち、東方向にナイフリッジ*で伸びている所を5~6m?進
 むと尾根上の小ピ-クに至る。眼下は崩壊現場の地肌が見える位置関係となっていた。
  *ナイフリッジ=ナイフの刃のように尖った、切り立った尾根で尾根に立った時、右側も左側
    もいきなり谷へおちているような幅の狭い尾根(山用語集より)
▼肩幅程の尾根上に、密集する日陰ツツジを踏み分けて尾根の東末端まで辿る。
 ヤシャブシの根株にロ-プを巻き付け (地盤も軟弱・根張りも貧弱で支点を取るには不安で
 あったが・・・。) 岩崖から灌木帯に降下、そして着地は従来からの登山道に至った。
▼崩壊現場は先ほど辿った峰の基部に当たる。
 基部の岩壁沿いに走っていた従来からの登路は完全に消滅し、崩壊した土石流は底の見え
 ない谷へと流下していた。

[新ル-トへの取り付き]P1020413_edited_2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[登り上げた尾根上からカガミガウド側の釣井尾根を望む] [崩落現場・対岸(縦走路側)から崩落した流路を視る]
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[崩落現場の源頭を視る:以前の登路は完全に消滅] [縦走路側から見た新ル-ト:復路で撮影]
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[往路で張ったロ-プを掴んでよじ登る] [樹木に巻き付けたロ-プをはずす相棒の石島さん]
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[降りた崖を振り返る]                    [新ル-トの尾根上から屏風岩を望む]
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[新ル-トの尾根上から天狗岩を望む]    [新ル-トの尾根上に密生している日陰つつじ]
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▼復路で見晴台に着いたのが4:10分、ここから下山までは1時間は充分かかる。
 17:30分を過ぎれば登路は暗くなる・・・。
 急ぎ足での下山であった為か、前回間違えた付近で(天の浮橋直下付近の尾根沿い)で
今回もまた道に迷い、焦りが増す。
 原則に従い、元の位置まで引き返し登路に戻った。
 その後はスタコラサッサ~♪で下りて行くが、来るべき藪コギのカヤトが現れない・・・・。
 「藪コギだけは日が明るい内に抜けないと」の思いで更に急ぎ足となる。
 進む道には踏み跡らしきものが明確に在るのであるが、何故かカヤトが来ない・・・。
 イキナリと前方下にコンクリト道が見え、社の建物が(天狗神社)が現れた。
 初めて見る神社である。
 道に迷った末に辿り着いた神社・・・。お礼の参拝をしてコンクリト道を50m位下り、
今朝走った車道に出て1km弱? 登り返して路肩駐車地に着いた。

今日の反省は大きい、
 徹爺さんが何時も言われる「道に迷っても、引き返す余裕の時間を持つためには、
 早めの出発に心がける・・・。」

[見晴台から新ル-トを振り返る]    [道に迷い・・・天狗神社の裏手に下山(登路を振返る)]
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(新しいル-トについての考察)
 取り付いた崖も、這い上がった尾根も崩れ易い地盤であるため、一般登山道としは危険であ
 り 且つ、行き交う登山者が多くなれば崩壊していくのが目に見えるようである。
 従って、「エスケ-プル-ト(避難路)としてしか 使うべきではない」かと思われる。
(2012/12/24 加筆)

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本件記事は今回の山行とは関係がありません。
  コメントを頂いた徹爺さんが監督されていられる
 「ママさんバレ-全国いそじ大会」の試合結果です。

             ( 2012/11/22追記)

 

 

 

 

 

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南外輪山トレッキング 11月2日(金) ②

2012年11月02日 23時03分40秒 | インポート

                  阿蘇・南外輪山トレッキング   2/2  
                 (地蔵峠→駒返峠→駒返登山口 :約9km) 
                                                               快晴            (文字サイズは「中」が最適

(行程)地蔵峠(発8:40)→大矢岳(着9:20~発9:25)→大矢野岳(着10:00)→地震ケ岩入口
     (着11:25)→昼食(12:00~12:40)→駒返峠(着13:10~発13:25)→林道出合(着14:00)
     牧野道出合(着14:20)→駒返峠登山口(着14:35)
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▼駒返峠手前の稜線で昼食を済ませて鞍部となる駒返峠への丸太段を下った。
 峠は杉・桧の喬木に囲まれた小広場となっていて地蔵さんが鎮座する。
 この峠道を北に下れば南郷へ、南に下れば山都町稲生野へと続く九州自然歩道が延びて
 いる。(駒返峠から縦走路を東に100m位行くと「稲生野」への道標が建っている)
 因みにガイドブックによると「駒返峠は、中世に阿蘇大宮司が矢部の浜の館を根拠地とした当
 時、南郷谷と矢部を結ぶ南外輪山中、最重要ル-トだった。峠名は、この峠で馬を返したこ
 とにちなむという。」と記述されている。
   *「浜の館」についての参考資料
          ①熊本県観光サイト・ふるさと寺子屋・浜の館 (←クリック)
          ②城郭放浪記 (←クリック) 

▼峠では、道標が指す南方向「丸山キャンプ場」への取付きを少しばかり探索 (踏み跡は縦走
    路から右と左と二つ在ったが、右へのル-トが踏み跡は明確であったように思えた。)
   した後、反対側の駒返峠登山口へと向かった。
▼下山路は車をデポしたグリンロ-ドを目指して外輪壁を降下して行くこととなる。
  峠からの歩き始めは、石が重なるガレで足場の悪い急降下であるがその後は自然林から
 植林帯に変わる登路をジグザクに歩いてコンクリトの林道に出る。
 道標に従い、林道を一旦、左に歩き、林道を横断して杉の造林地に入る。
 鬱蒼とした杉林を15分位下り、小さな沢を渉ると明るい牧野道に出た。
▼牧野道には大きな花をつけたリンドウが咲き並ぶ・・・。池け花用に採取したリンドウを手に
 持ち、南阿蘇外輪山トレッキングコ-ス全ル-ト完歩の達成感と体調(徹爺さんの脚と私の
 腰)に支障なく歩き終えた安堵感を噛み締め、開放感に浸りながら歩き、城山(駒返城)方角 
 を右に見て駒返峠登山口に着地した。
 この峠からのル-トは九州自然歩道の支線となつているので九州自然歩道特有の丸木階
 段あり、道標ありで登路に迷うことはなかった。
    *駒返城についての参考資料→城郭放浪記←(クリック)   
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[今日一番の紅葉模様]              [駒返峠] 

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[下山路から駒返峠を振り返る]          [九州自然歩道特有の板張造りの階段]
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[駒返峠に下った縦走路上のピ-クを振り返る]  [外輪壁を下って駒返峠登山口へ向かう]
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[牧野道から外輪山の稜線を振り返る]     [駒返峠登山口に立つ「駒返城跡」の標柱]
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[グリ-ンロ-ド沿いにある駒返峠登山口とデポしていた車]
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今回を以って、阿蘇南外輪山トレッキングコ-ス縦走完歩 (総距離は概ね 35km位)
       (萌の里~俵山冠ケ岳地蔵峠駒返峠清水峠
                      ~高森峠黒岩峠清栄山宮地嶽~国民休暇村)
 (過去の山行歴)  ①地蔵峠~俵山   2010/01/24 
             ②清水峠~駒返峠 2011/09/07
             ③黒岩峠~清栄山 2011/11/15
             ④黒岩峠~中坂峠 2011/12/05 ・ 中坂峠~清水峠 2011/12/05
                           

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グリ-ンロ-ドの展望所から望む・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[駒返城跡(城山839m)]                     [羅漢岩]
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・広域農道・色見集落から根子岳を仰ぐ・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・大戸尾根登山口から根子岳南峰の崩壊状況を確認する・・・・・・・・・・・

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(2012/12/23 加筆)

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南外輪山トレッキング 11月2日(金) ①

2012年11月02日 22時46分16秒 | インポート

                    阿蘇・南外輪山トレッキング   1/2
                 (地蔵峠→駒返峠→駒返登山口 :約9km)  
                                 快晴             (文字サイズは「中」が最適

(行程)地蔵峠登山口(発8:40)→大矢岳(着9:20~発9:25)→大矢野岳(着10:00)→
    地震ケ岩入口(着11:25)→昼食(12:00~12:40)→駒返峠(着13:10~発13:25)→
    林道出合(着14:00)→牧野道出合(着14:20)→駒返峠登山口(着14:35)

〇南阿蘇外輪山トレツキングシリ-ズの最終章となる今回の山行は、昨年来の計画で三人で歩く
 こととなっていたが藤井さんの「都合あり」で徹爺さんと二人で歩くこととなった。
 時季を同じにして徹爺さんは脚、私は腰を悪くした。それからあれこれ一年を迎え徹爺さん 
 のOKサインで今日の決行となる。
〇昨日の阿蘇谷は冷たい風が吹きまくっていたが、今日は風も無く好天気に恵まれ絶好のト
 レッキング日和である。しかし、朝の冷え込みは真冬並みであった。

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▼河陰集落付近から眺める外輪山は朝日が射し、紺碧の空には昨夜からの月がまだ残って
 いる。
 
 朝8時になつても没していない明星の月 有明の月が印象に残り、帰宅後ネット検索
 (こよみのペ-ジ) で調べたら旧暦の十八夜で "座って月の出を待つ月"、「居待月(いまちづ
 き)」、と云うとの事
 因みに今夜の月は"寝て待つ月"で「寝待月(ねまちづき)」、月の出が遅い事からこう呼ばれ
 ているとの事であった。

 [ガイドブックより転載]
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▼駒返峠登山口に(グリンロ-ド沿いの路肩)車を一台をデポして地蔵峠(1086m)から出発。
 大矢岳までは緩やかな勾配の草尾根道を登る。
 西には熊本平野をバツクに従え、北東にはカルデラ盆地(南郷谷の平野)から浮かび上がる 
 ような姿の阿蘇五岳の大自然を眺望しながら・・・。
 霜柱が立つ登路には咲き残りの松虫草の花が可憐に咲き・・・。
 清々しいく、晴れやかな心地で足を運ぶ。
▼大矢岳頂上(1220m)では、遠望の祖母山方角に、馬蹄形に伸びてゆく南外輪山の稜線と
 カルデラ縁からカルデラ壁(外輪壁)を幾筋にも流れ下る脈(尾根)を眺め、これまで過去に歩 
 いた其々の峠の位置関係をあれこれと見定めて、次に目指す大矢野岳へと向かった。
 下りスロ-プの草原路は直ぐに樹林帯へと入り、道標に記された「駒返峠まで5.8km」を見て
 自然林の中を歩く。
▼薄明るさの馬酔木のトンネルと落葉して明るい雑木林の路を繰り返しながら登路は進む。
 自然林の中でたびたび変わる光と影が織りなす風情は移ろう晩秋を感じた。

[地蔵峠(1086m) の登山口]           [霜柱の登路に、咲き残りの松虫草]
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[大矢岳頂上(1220m)から阿蘇五岳を望む] [これから歩く南外輪山の山並みを大矢岳から望む] 
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[明るい、快適な登路・駒返峠まであと5.8km]            [馬酔木のトンネル]
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▼大矢野岳(1236m)は南外輪山で一番高い山であるが、山というより尾根上のピ-クを踏む
 ような感じて頂上に至った。
 大矢野岳からの登路もしばらくは密集した馬酔木の帯域が続き、馬酔木の背丈も一段と高 
 木となり、日が射す光は樹肌を照らし、美しい景観で見応えがあった。
 やがて、道の両脇は背丈程のスズタケが茂るが、登路は美しく刈り払いされ よく手入れさ
 れていた。
▼緩やかなアップダウンを繰り返して外輪縁の稜線を東進して行くのであるが、地蔵峠から 
 4km付近になると平坦地が広がり落葉林の落ち葉を踏んで
サク~サク~サク~♪と音をなびかせリズムカルに足が出る・・・。
 登路沿いにはブナやカエデ・ナラの大木が林立し、進むに従って残り紅葉が目立ってきた。
 なかでも、「地震ケ岩」入口を過ぎた付近に立ち並ぶカエデの大木には
緑滴る葉が付いてい て紅葉の遅い品種であろうか? 
それとも地形がなす影響なのか・・・。そんな思いを巡らして歩いた。

     [大矢野岳(1236m)頂上にて]
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[樹間から前方のピ-ク? を仰ぐ]        [背の高いブナが立ち並ぶ登路]
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[落ち葉の絨緞]                        [紅葉の楓]

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     [黄葉のブナ]
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        [駒返峠まであと2.8km]                                                  
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 [地蔵峠から4kmの地点・登路を振り返る]
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[地震が岩展望所入口・「展望も何も無し」とコメントされていた]  P1020198_edited

   [紅葉してい無い、楓が目立つ]P1020201_edited_6

②へ続く

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(2012/12/23 加筆)

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雲仙岳三峰 10月31日(水)

2012年10月31日 22時37分01秒 | インポート

                  妙見岳(1333m)~国見岳(1347m)~普賢岳(1359m)    

                                                晴れのち曇り             (文字サイズは「中」が最適
(アクセス)  宮地(発5:10)→熊本新港(着7:00~発7:30)→島原外港(着8:10)→仁田峠(着8:50)
(行程)   仁田峠登山口駐車場(発9:00)→妙見岳頂上(着9:50)→国見岳頂上
               (着10:25~発10:30)→国見分かれ(着10:40)→鬼人谷口(着10:55)→
       立岩の峰直下の広場で昼食(11:45~12:10)→普賢岳頂上(着12:35)→紅葉茶屋
       (着13:00)→あざみ谷(着13:25)→仁田峠登山口駐車場(着13:50)

Photo
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〇天気の良い日に阿蘇・九重の頂から西の彼方を遠望すると、浮かび上がるようにして悠然
 と存在感を示している山が雲仙岳である。
 いつかは登らなければならない山と常々決めていた山である。
〇徹爺さんの脚の回復を待って、南阿蘇外輪山トレッキングを三人で決行することとなってい
 たが、藤井さんは「11月2日は都合あり」で行けないとの連絡があり、その際に紅葉の雲仙
 に登ろうとの誘いが藤井さんからあり、今回の山行となった。
 雲仙には旅行やゴルフで何度か行っているが山は今回が初めてである。

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▼島原港の船上から海越しに見る「平成新山」は気流で見え隠れするが、岩屏風のような眉 
 山とその奥に天高くそそり立つ溶岩肌の普賢岳の景色は素晴らしい眺望であつた。
 これから、そこに登るのかと思うと 初めての山への期待感と登高意欲がみなぎった。

[フェリ-・オ-シャンアロ-(3人往復で¥9750)の船上から眉山(819m)と平成新山(1486m)を仰ぐ]

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[妙見岳山頂より普賢岳と平成新山を仰ぐ] [妙見岳より国見岳・普賢岳・平成新山を望む]
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[国見岳頂上にて]                               [国見岳頂上から眼下の鬼人谷を望む]
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[国見岳中腹から妙見岳からの登路を振り返る] [国見岳から下りて来て普賢岳に向かう]  
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[登路より国見岳山腹の紅葉を見る]    [普賢岳と平成新山を登路から仰ぐ]
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[登路より妙見岳の薊谷側の山腹を見る]                  P1020116_edited
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[普賢岳の岩峰が視える]            [鬼人谷口付近から見る国見岳裾野の紅葉]
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[普賢岳頂上は、ガスに覆われ平成新山は視えず] [もみじ茶屋・ここから仁田峠に向かう]
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[紅葉茶屋を離れ、薊谷に行く登路から妙見岳に映える紅葉を望む]
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        [火砕流(1991年・平成3年9月)で被災した大野木場小学校跡に立ち寄る]
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(2012/12/23 加筆)

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