おばあさんは○○しないというのに今魅かれています。
たとえば、ポイ活。
ポイントを貯める活動。
まとめていうと、
○○をすることで、お得感を味わう活動。
これをやめたいと思っています。
(ということは、実際は、お得感に酔いしれているってことです)
なぜって、お得感というのは、
がっかりとセットだからです。
お得感を味わったなら、
がっかりもそのうち味わうのです。
シーソーと同じで
上がったり下がったりを
ただ繰り返しているだけだからです。
それが楽しければやったらいいのですが、
おばあさんは、それがまったく楽しくないのです。
お得感は味わいたいけれど、がっかりは味わいたくないのです。
それは、不可能なことで、葛藤をこころの中に招くので、
やってらんない!って心底感じているのです。
たとえば、昨日は高齢者のポイント10倍デー、10パーセントoffでした。
買い物したときは気づかず、帰宅後、おじいさんから聞いて知ったのでした。
ポイントをもらったり、値引きしてもらうには、
カードを提示しなければならないのです。
それをせずに、お買い物をしたのです。
1万円ぐらい買い物をしたのでした。
ポイントをもらえず、値引きも逃し、
一番最初にこころに浮かんできたのは
「損した!」というがっかり感。
そして、自分を責める言葉の数々。
ちゃんとあれこれ計画的に買い物しないなんて馬鹿なわたし、
経済観念の無いダメな主婦、
情報収集しない怠け者、
などなど、後から後から出てきて・・・
そして、次に攻撃!
お金のことばかり考えるなんて、ケチな野郎だ(口が悪くなる・・・)
損得勘定なんて考えることは、みっともなくないか?
口を開けば、かねかねかね・・・ ああ恥ずかしい奴!
あれこれ算段して、物事をきちんと管理できる人を
こころのなかで攻撃している!!!
自分を正当化するために攻撃している!!!
もう、やめたい。
こんなこと、やめたい。
と ホントに思ったのでした。
それで、母を思い出して、
○○しない活、ない活しようと湧き上がってきたのでした。
そこに安堵があったからです。
母は、住所と名前を知られるのが嫌で、
一切、カードもポイントのための登録もしない人でした。
オレオレ詐欺が猛威をふるい始めていた時だったので、
不安材料を持ちたくなかったのでした。
それに、もともと、経済観念が全く無くて、
使いたいときに使いたいだけ使っていて、
貯金が不得意でした。
それでも、普通に人生終わりました。
○○しないことに後ろめたさを感じないことの
なんと晴れ晴れとしていることか!
おばあさんは、○○しないことに清々しさを感じたいのです。
○○しないことはできたとしても、
○○しないことで嫌な感情を味わうことを避けるのは
とてもとても難しいのです。
で、
「○○しませんでした」と誰かから聞いた時
ホッとする、ホッとした自分に気づいたのです。
「娘は成人式の日、普通にバイトに行きました」と聞いて、
ホッとしているおばあさん。
(おばあさんは、成人式に行きませんでした。)
貯金、倹約がまるっきりできず、ポイント活動をしなかった母親の存在に
ホッとしているおばあさん。
(おばあさんは、やりくりが不得意なのです。)
○○しないことで、嫌な感情を味わわないでいられるには
随分、時間がかかりそうですが、
(努力をするなということですから。
努力しないってなかなか難しいです。責められている気分になるので)
なにもしないことを基盤にできたらいいなって思います。
ない活の師匠は猫です!