体調を崩してから
着物を着て外出することは全くなくなったおばあさん
お稽古事もやめてしまったし
だから着物は箪笥の肥やしになっていました。
処分する? 断捨離する? と自分に問いかけたところ・・・
「おうち着物」におさまりました
ただ、お家の中で 着物を羽織るだけ。
着物を羽織って、読経したり、
着物を羽織って、詩の朗読をしたり、
せいぜい、15分ぐらい着物を羽織るだけなのですが、
これが、なかなか楽しいのです。
考えてみたら、
着物を着る時は 誰かがいたのです。
祝宴の席だったり、
お稽古の発表会やら、お茶会やらで
たった一人で着物を着るって無かったのです。
一人で着物を着て神社仏閣に行ったこともありますが、
まるっきり わたしだけが神社仏閣にいたり、
道中誰にも会わないなんてことは無かったので、
誰かがいつもいたわけです。
今は、わたしの身体をお借りして、
「着物が着物をしたくて、着物する」
それはそれで とにかく楽しい。
ひとときの戯れです。