セメントを使わない土系舗装

土を固める固化材にセメントやセメント系固化材、石灰系固化材などがありますが、これらを使うと六価クロム等の重金属類の地中溶出や土壌のアルカリ化が問題になることがあります。よって、特に、セメントやセメントを含有する固化材、石灰系固化材を使って土系舗装をする場合、事前に「六価クロム溶出試験」を行い、六価クロムが溶出しないかどうかのチェックをするようにと、国土交通省技術調査課から国土交通省直轄事業を対象に通達が出されています。
土質もいろいろですが、混合する土が火山灰質粘性土の場合は、事前試験だけでなく、施工段階でも「六価クロムクロム溶出試験」が必要になるようです。
こうした重金属類溶出といった課題や土壌のアルカリ化を解決するために開発されたのが、土系舗装材の固化材「ジオベスト」です。
ジオベストは、セメントを使用しておらず、酸化マグネシウムを主成分とした弱アルカリ性の固化材です。
ジオベストを使用した土系舗装は、人・植物・昆虫への負担がありません。ジオベストで施工した土系舗装の廃棄処分に際しては、建設残土として取り扱いができます。細かく崩せば土系舗装に再利用できます。
酸化マグネシウムには、いろいろな用途があり、便秘薬でよく知られた医薬品、化粧品、農業用苦土、ガラス添加物、セラミックス材料などに使われています。そして、土壌固化・防草用の材料として使われているのがマグネシウム系固化材「ジオベスト」、マグネシウム系真砂土舗装材「ジオミックス」になります。
多くの環境問題をクリアでき、地球環境にやさしい土系舗装のための固化材です。

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