ジオベストってなに?
酸化マグネシウムを主成分としている土舗装固化材といってもピンとこないでしょうね。
しかし、酸化マグネシウムは古くて新しいもので、便秘症に処方される古典的な薬でもありますが、土と土を固める建築や土木材料としても古くから使われています。例えば、土と石灰とにがりを混ぜて練ったものを土間に塗り、たたき固めた床仕上げを、「たたき」といいますね。そのにがりの主成分である塩化マグネシウムは、焼成温度が380℃以上になると酸化マグネシウムに変化します。
この酸化マグネシウムを使った土舗装用固化材が「ジオベスト」というわけです。
それでは、なぜ土と土を固めることができるかという仕組みをみてみましょう。
ジオベストが固化材として土を固めることができるのは、主成分である酸化マグネシウムが水分と反応して水酸化マグネシウムになり、さらに空気中の二酸化炭素を吸収して塩基性炭酸マグネシウムを形成し、これが土の粒同士の接着をもたらしているわけです。しかし、ジオベストを土に混ぜる量は、12~15%程度の配合設計なので、土同士を密着させるには十分な量ではありません。よって、密度を高めるためにローラーやプレートなどで圧力を加えて接着強度を高めます。これが転圧です。原点は、土間をつくる時の「たたき」にあります。たたき固めれば固めるほど強くなるので、転圧は重要です。土とジオベストを混練したあとは、舗装材が乾かないうちに転圧して、仕上げてください。途中で水分が足らなくなり、乾いてきたと思ったら、水をまいて、さらに転圧してください。そうすれば望んでいた土舗装が完成します。原点は「たたき」です。それから、土は湿度調整や温度調整ができる利点があるので、ヒートアイランド対策にもなり、環境に負荷をかけません。
■ジオベストのお問い合わせは、ジオサプライ合同会社 広島082-299-0681 神戸078-843-2561までお気軽にどうぞ。
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