土曜日、小林幸司選手の講習会に参加させていただきました。
アジア大会では、団体銀メダル・個人銅メダルの活躍をされたことはみなさんもきっとご存知のことと思います。
その直後に岐阜に来ていただけるということで、ちょっと選抜の練習をお休みさせていただいて行ってきました。(ごめんなさい。)
小林選手と休憩時間にお話をさせていただいていた時に、とても興味深い話がいくつかありました。そのいくつかを紹介します。
<その1> みなさんも大会等でお家の方にビデオなどを撮っていただいていたりしますよね。みなさんはそれをどう活用していますか?ちょっと気になったので、聞いてみました。
Q 大会などのあとに自分のプレーを見直しますか?
A もちろん見ます。(やっぱり)
Q どんな所を見るんですか?
A 出るタイミングや流れの中でどんなプレーをしていたかももちろん見ますが、最近は顔を見るようにしています。失敗したりした時に自分がどんな表情やしぐさをしていたりするのかを見ています。やっぱり、こういうところに出るんですよね。
◇ 自分の心理状態が、表情やしぐさに何気なく出てしまうからなのだそうですが、やはりそういう面にも気を配るということは大切なのですね。勝っている試合、負けている試合、緊迫した場面の試合、割と気楽にプレーできている試合などいろいろな試合を見て自分の傾向をつかむのもいいかもしれません。
余談ですが、小中学生の頃の小林選手は、上手くいかない時に首をかしげるようなしぐさをすることがあったようです。
<その2> 小林選手ほどの選手ですから、今までに自分より技能が劣る選手ともペアを組むこともあったはず、どんな気持ちでプレーしていたのでしょう。みなさんも各チームで同じような立場になったこともあるのではないでしょうか?
Q 自分より力の劣る選手と組むことも多くありましたよね。
A そうですね。今でもそういうことはあります。(そりゃそうですよね。)
Q そういう時って、どんな気持ちでプレーしているんですか?
A 自分も調子がいい時もあれば、調子が悪い時もある。いつもお互いに助け合いながらプレーしているという気持ちを忘れないようにしています。
◇ 好不調の波が人にはあるもの、そして技能や能力の差があることも事実。だからといって、味方を見下したりしていては決していいプレーはできないし、いい結果はついてこないもの。だからこそ「二人で一本」なわけなんですよ。やっぱり。
<その3> 大切な試合前、緊張したりしませんか?アジア大会など日の丸を背負って戦う試合、緊張するのでしょうか?その時どう対処し、どんな気持ちで試合に臨むのでしょうか。やっぱり気になったので聞いてみました。
Q 試合前緊張しますか?
A 僕は緊張する方だと思います。自分が緊張するということを知っていることが大切だと僕は思っています。(ナニ?)自分が緊張するということをまず理解することが重要です。緊張をごまかそうとしないことです。緊張したら、体をほぐす。ストレッチをしたり、短い距離を全力でダッシュしたりします。
A そして、その緊張の原因となっている不安な部分を打ち消す努力をすることです。
「サーブが入らなかったらどうしよう・・・。」 → 「とにかく下からでもサーブを入れよう。」
「ラリーが続かなかったらどうしよう・・・。」 → 「とにかくロブでも何でもいいからつなげよう。」
こうして、自分の不安に思う気持ちに対する対処法を考えておくことです。『不測の事態に備える。』という気持ちをもっておくことが大切ですね。
◇ 「不測の事態」、つまり予想できない事態が起こってもいいようにできるだけ多くのシミュレーションをしておくこと、そしてその時に自分にできることでどんな対処法があるのかを考えておくことで、少し気持ちを楽にして試合に臨むことができるのでしょう。
少しは参考になりましたか?
By ごっちC