おもい出し日記

ニュースレター6月号より

ニュースレター6月号より・・・

みなさんこんにちは!いかがお過ごしですか!
早いもので今月が終わると今年の半分が終わってしまいます。
あっという間ですね!

さて、復興住宅としてこれからが本番ですが、みなさん忙しく、職人がいません。
県外からもたくさんの職人さんが入ってきているのですが、それでも足りないようです。
大工さんの日当も石巻市では一日4.5万円で、通常の3倍の金額になっているところもあると聞きました。
それにつられて高い方に動いている方もいるようです。
3倍というと利益がなくなるか?工事金額に上乗せして高くなるかのどちらかしかありません。
お金で動く職人さんには困ったものです。

今回は今読んでいる本からを少し紹介してみます。
当社とは少し、ほんの少しですが関係があります。
「論語とそろばん」渋沢栄一さんです。

日本資本主義の父と呼ばれノーベル平和賞の候補にもなった方です。
どんなことをしたのかというと約470社の会社設立に関わった人です。
みずほ銀行(第一国立銀行)、王子製紙、東京海上火災、日本郵船、東京電力、東京ガス、帝国ホテル、
サッポロビール、JRや日本商工会議所、東京証券取引所、設立にも中心的な役割を果たしています。
その他にも日本赤十字社、聖路加国際病院、一橋大学、早稲田、同志社、日本女子…。書ききれません。

この方は農家(豪農)出身です。
無能や無学なものでも血筋がいいとそれなりの地位につけてしまう幕府の古い体制に小さい時から疑問を持ち
将来武士になりたい一人でした。
六歳から論語などを教科書として習い始め、七歳で十歳年上の従兄・尾高惇忠(じゅんちゅう)から
四書五経や左伝、史記、日本外史、日本政記といった本格的な日中の古典を教えられたようです。

尾高惇忠さんは第一国立銀行の仙台支店長を務め、
伊藤工設計が利用している原木、宮城殖林さんの初代社長(会社法がなかったので写真には頭取となっています)を務めました。
歴史があります。
ゆえに100年前後の木を利用できるのです。

ここが少し関係あるところです。

成年になった渋沢栄一は倒幕に動くのですが…。
最終的に一橋家の実力者に見出され家来になり、念願の武士になることができました。
ここが大きな転機です。フランスの招待でパリ万博に将軍の名代として慶喜の弟に随行し、
ヨーロッパを1年ほど経験します。繁栄を形作っていた資本主義システムに感銘を受けたようです。
さらに身分制度の区別がないところやベルギー国王自らが鉄鋼の売り込む姿など目の当たりにして
商人の地位を向上させることが必須ということを感じたそうです。

このころ徳川慶喜が大政奉還し明治政府に移行しますが大隈重信の説得で大蔵省に入省し、さまざまな改革を行いました。
しかし、政府の藩閥体制の問題もあり大蔵省を辞めて第一国立銀行をつくり、頭取になって実業界へ踏み出すことになります。
資本主義や実業は、自分が金持ちになりたいとか、利益を増やしたいという欲望をエンジンとして前に進んでいきますが、暴走しないよう、惨事を引き起こさないように論語が必要!ということです。
「人はどう生きるべきか」

紙面が足りなくなってきました。
来月は渋沢栄一が親子孝行について語っている部分が私と同じ?だったので、まとめてみたいと思います。
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