森本草介さんは少年期の約6年間を一関市で過ごしました。
お母さんの実家があり、疎開先だったようです。
それが縁で今回、一関市博物館の20周年記念企画展として開催されました。
森本さんの作品は約5年前に千葉県にあるホキ美術館で観させてもらいました。
新聞広告に載った裸婦像と美術館は衝撃的でした。
ぜひ、森本さんの作品を観たい!そんな衝動に駆られたのを思い出します。
今回はそこに収蔵されていない作品になります。
長谷川町子美術館、エール蔵王 島川記念館、ウッドワン美術館、蘭島閣美術館の所蔵作品になります。
〈ゆかた姿 1995 作者の言葉より〉
私の絵はリアリズムと違うでしょう。ものを再現しようとしているのではなく、詞を描きたいのです。ありふれた普通のモチーフを借りて、より美しい絵であることを望むだけなのです。
〈ヌード 2011 作者の言葉より〉
「背中が好きなんです」
その形がシンプルでフォルムが美しいでしょ。正面からの方が道具立てが多いので描きやすいのですけれど背中の単純な中に微妙な美しさがあって描いていて楽しいですね。
それと僕は照れ屋なものですから、面と向かうよりもうしろ姿の方が気安く、安心して描けるのです。
〈永遠 2013 作者の言葉より〉
この世の中で、最も美しいものは女性像だと思います。特に裸婦。絵の題材にしても、これほど魅力的なものはなく、これほど難しいものも他にはないと思われます。何度描いても描き馴れることははく、いつも新しい驚きと軽い眩暈(めまい)に襲われます。神秘的で謎に包まれた美の女神はそう簡単には把(とら)えることができません。把えようと思っても、するりとすり抜けて、私の手の届かない遥か遠くの方で微笑んでいます。それでも私は必死に追いかけます。私が追いつけるのかどうか、いつも途惑(とまど)うばかりなのです。絵を描くことによって永遠の美の存在を確信できるのです。
女性の背中を表現するのが難しいと言っていました。内面から出てくるものも表現しようとしているからです。
若い頃の写真をみると俳優さんのようでかっこいいのですが…。
恥ずかしがり屋でモデルになる人を見つけると奥さんに頼み、声をかけてもらうということを聞いたことがあります。
人間的な感じするエピソードで「ほっと」しました
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